「あらしのよるに」シリーズの4冊目となる「きりのなかで」は、ヤギのメイが仲良しのオオカミのガブと待ち合わせをするお話。
でも、何とその待ち合わせ場所がなんとオオカミたちがたくさんいる場所の近く!
メイのもとにガブじゃないオオカミたちがたくさんいて、メイはいったいどうなってしまうのか・・・ハラハラするお話になっています。
☑本記事の内容
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今回は、この絵本のサクッとわかるあらすじ・読書感想文をご紹介しています。
「きりのなかで」あらすじ
遠くからお昼寝をしているヤギの群れを美味しそうに見つめる一匹のオオカミ。名前をガブというそのオオカミはヤギが大好物。
しかし、ガブはヤギの友達のメイにもうヤギは食べないと約束していた。メイとガブは真っ暗なあらしのよるに出会い、お互い誰かわからないまま仲良くなった。
この日の約束の場所はオオカミのすみかに近い場所だ。ガブがメイを待っていると、オオカミのバリーが現れる。ガブの大好物の獲物を仕留めたという。不安になるガブだったが、獲物はアヒルだった。
そのころメイの前に現れる一匹の黒い影。不安になるメイだったが、正体はイノシシだった。 メイはガブの言葉を思い出していた。「何かあったら助けにいくから」というガブの言葉。
そんな事をメイが思い出していたころ、ガブはバリーとこんな話をしていた。近くでヤギを見つけたというのだ。そして、仲間の片耳のギロとそのヤギを探していると。それを聞いたガブは急いでメイを探す。
ガブを探すメイもその時、遠くでオオカミの姿を見つけた。 しかし、それは片耳のオオカミのギロであった。メイの声を聞いたギロがメイに近づいてくる。ギロがメイに手を伸ばしたその瞬間、ガブが追いかけてきた。 ガブは向こうでヤギを見つけたと伝え、メイからギロを遠ざける。
そして、メイのところに戻ろうとすると、今度はバリーがメイにおそいかかろうとしていたのだ。恐怖に固まるメイ。もう間に合わないと、ガブが叫ぶ。 その時、バリーとメイの間に岩が落ちてきた。 メイの手をひき、急いでがけから駆け降りたメイとガブは小さなどうくつに逃げ込んだ。きりが濃くなってきたので、ギロとバリーは二人を追うのをあきらめるたようだ。どうくつからはメイとガブのホッとして大きくはいた息が聞こえてきた。 |
あらすじを見てきましたが、
メイがオオカミたちにおそわれて大ピンチになるところが、とくにハラハラする場面ですよね。また、メイとガブのお互いを信じる気持ちの強さも、読みどころ。
出会ったときはここまでじゃなかったですが、何回か会うにつれて2匹の関係が変わっています!そんな2匹がどう出会ってどう仲良くなっていったのかを楽しむのも、読みごたえがあっておすすめですよ📖
この続きのお話、シリーズ5冊目の「どしゃぶりのひに」についてはこちらをご覧ください♪
「きりのなかで」読書感想文
ヤギの肉が大好物のオオカミのガブはもうヤギは食べないという約束をしていた。それは、友達のヤギであるメイとの約束だった。
メイとガブはあらしのよるに真っ暗な中、お互いを知らない状態で仲良くなり、その後お互いを知った今でも仲良し。僕はそんなメイとガブの関係がすごく好きだ。
約束を守るというのは簡単な事ではないと思う。僕も約束を守らずに怒られた事があるから。
でも、ガブはメイとの約束を必死になって守った。僕はガブに約束を守る事の大変さ、そして大切さを教わった気がする。
オオカミの住む場所のすぐ近くで待ち合わせをしていたメイとガブ。いざとなったらガブが助けに来てくれると、メイはガブのことを信じている。
そこへ来たのはオオカミのギロ。今にもメイにおそいかかろうとしたところで、気づいたガブが何とか助けにきてくれた。これで一安心と思ったら、今度はオオカミのバリーが今にもメイにおそいかかろうとしている。
僕はついにメイが食べられてしまうんじゃないか、なんでオオカミがたくさんいる場所で待ち合わせなんてしたのか、と思った。でも、ガブが大きな声でほえると、奇せきがおきた。大きな岩がメイとバリーの間に転がってきて、メイは助かったのだ。
やっとの思いで助け出したガブに対してメイが、「これでやっとわたしをひとり占めして腹いっぱい食べれますね」と冗談を言うと、ガブは、「もうヤギの肉は大好物じゃない。もう、ヤギの事が大好きなんだ」
以前までの二人なら、こんな冗談は言わなかった気がする。ふつうならオオカミはヤギを食べてしまう動物だから。でも、2匹はそんなことを乗り越えて、お互いを信じ合っている。家族にも近い気持ちがあるんだと思った。だから、奇せきだって起きたのかな。大切な人を守るって簡単なことじゃないってメイとガブに教わった。その気持ちがあれば、奇跡が味方してくれることもあるかもしれないと感じた。
「きりのなかで」読み聞かせ動画
絵本を読むのもおすすめですが、こんな読み聞かせ動画もあります。
俳優の高橋克典さんによる朗読です。セリフにとても感情がこもっていて、引き込まれます。
「きりのなかで」あらすじ・感想文 まとめ
絵本「きりのなかで」のあらすじ・読書感想文をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ストーリーを一言でまとめるなら、
”メイが何度もピンチになるけれど、そのたびにガブが何とか助ける”
といったところ。そんなストーリーを通して、2匹の絆の強さがしっかりと感じさせてくれます。
感想文を書くにあたっては、
- 約束を守ることの大切さ・大変さ
- 信じることの大切さ
などをメインに自分の体験をふまえて書くと、書きやすいのではないかと思います。ぜひ、あなたらしい感想文を書いてみてくださいね✍
「あらしのよるに」全シリーズのあらすじ・感想文はこちら。
2匹の物語のすべてがわかります。
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