「ほんやのポンチョ」あらすじ・読書感想文

感想文
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にしのあきひろさんの絵本「ほんやのポンチョ」のあらすじ・読書感想文、絵本の魅力をまとめています。

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本記事の内容

  • 「ほんやのポンチョ」あらすじ
  • 「ほんやのポンチョ」読書感想文
  • ポンチョに関するあれこれ(主題歌、読み聞かせ動画、しるし書店)

ほんやが舞台のこの絵本、ストーリーが面白いのはもちろん、本の新しい売り方も知れちゃうちょっと変わったお話です。

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「ほんやのポンチョ」あらすじ(ネタバレ)

ほんやのポンチョは、町のみんなのお手伝いを頑張って、いつも自分のことは後回し。だから、今日も本屋にお客がいません。

でも、ポンチョはそんなことはおかまいなし。読書に夢中で、売る本の好きなページにうっかり線をひいたり、メモをしたり。これじゃ人には売れません。

 

あるとき、女の子がやってきました。その子が買おうと持ってきた1冊がなんとポンチョのしるし入りの本。売りものじゃない本でした。

女の子は「しるしのおかげで、ポンチョのドキドキワクワクよくわかる。世界にひとつのだけのしるし本」とお気に入り。

ポンチョはその本をあげて、女の子はお礼に犬のぬいぐるみをあげました。

まもなく、しるし本が評判になり、町のひとたちがやってきて本屋は大にぎわい。

 

ある日、ポンチョが出かけてる時に、本屋が大火事に。炎はどんどん大きくなるばかり。「オイラのたからを助けなきゃ」とポンチョは火の中へ。

やっと出てきた黒こげポンチョが抱いていたのは、あの犬のぬいぐるみ。

 

本屋が焼けてしまい困ったポンチョ。あの女の子がやってきて、「この本にしるしを入れて、お店で売ってくださいな」と古い本を渡しました。町の人たちも古い本を持ってきて、山もりの本が集まりました。

 

町のために頑張っていたポンチョを、今度はみんながささえる番。ポンチョはみんなからもらった古本に、線を引いてメモをして、「たくさんつくるぞ、しるし本」

世界にひとつだけのしるし本を売っている変わった古本屋、ポンチョの物語がここから始まります。

「ほんやのポンチョ」読書感想文

本屋さんが好きなページに線を引いたりメモをしたりした本が売ってるなんて、とてもユニークだなと感じた。しるしがついた本を買うなんて今までしたことがないから、とても新しい気がした。

でも、これは誰にでもできることではないはずだ。町の人に好かれたポンチョだからこそできたのだと思った。

 

しるし書店で売っているのは、ポンチョが気になったページにしるしが入っている。他の人がつけたしるしだと、きっと町の人はあまり興味がない。有名な人なら別だけれど、知らない人が何を思ったか、そんなに気にならないからだ。せめて、しるしをつけた人がどんな人なのかがちゃんとわからないとマズいと思う。

 

その点、ポンチョは町の人みんなが知っている。

「いつも売り物の本を読書ばかりしているポンチョは、どんなところにしるしをつけるんだろう?」と、町の人たちは気になるにちがいない。

しかも、ポンチョはいつも自分のことは後回しで、町の人たちのお手伝いを頑張っていた。みんなに好かれていて信用もたくさん持っている。しるし書店が大にぎわいなのは、ポンチョだったからというのが大きい理由だと思う。火事で売るものがなくなり困っていたポンチョを、みんなが助ける場面が印象的だった。

 

しるし書店は、本を売っているのだけど、それと同時にポンチョも売っている。本が大好きなポンチョの気づき(しるし)、ポンチョの人柄、ポンチョがこれまで町の人のお手伝いを頑張っていたこと、いろんな気持ちが本の上に乗っかっていると思う。

世の中にたくさん出回っているものでも、新しい魅力をくっつけることができるのかもしれない。いろんな売り方、お店の可能性がある。この絵本を読んで、そんなことを感じた。

「ほんやのポンチョ」読み聞かせ動画

この絵本は、文章のリズムが心地よく読みやすいのも大きな特徴。6分ほどで読み終わるので、サクッと子どもに読み聞かせできるのも魅力ですね。

「ほんやのポンチョ」歌

ポンチョの主題歌「ちんぷんかんぷんトンチンカン」の動画です。この動画では、なんと絵本の全ページが無料公開されています。

動画開始後40秒で、本のあるページがアップで映っているのですが、ここに書かれた一文は絵本の内容でとくに大切なポイント。

  • 「本ではなく、店主の信用を売る本屋、『しるし書店』」

しるし書店

「ほんやのポンチョ」に登場する”しるし書店”は、実際にあります。

本は、一度読んでしまうと値段が下がってしまいます。しかし自分の人生に影響を与える人が、付箋を貼ったり、線を引いたり、メモを書いたり、”しるし”を入れた本は、むしろ、定価より高い値段でも手に入れたい人がいるのではないでしょうか?

店主として出品するもよし、お客として購入するもよし。新しい書店の形を体験してみてはどうでしょうか。

いろんな人が本を出品していて、店主の本に対する説明文などもそれぞれ個性があって面白いですよ。

しるし書店

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まとめ:「ほんやのポンチョ」あらすじ・感想文

以上、「ほんやのポンチョ」あらすじ・読書感想文でした。

ポンチョだからこそできた新しい形の本のお店「しるし書店」。そして、絵本の中だけでなく現実にある「しるし書店」。

ファンタジー(絵本)と現実(web上に実在するしるし書店)が一体となって存在する感じが新鮮な一冊です。

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