「エルマーと16ぴきのりゅう」あらすじ・読書感想文(ネタバレ)

感想文
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「エルマーと16ぴきのりゅう」はエルマーシリーズの3冊目です。

いよいよ本作でエルマーとりゅうの物語が終わってしまうのですが、いったいどんな結末になるのでしょうか?

今回も、エルマーのアイデアと行動力が光ります☆そして最後のエルマーのセリフにぐっと来ますよ♪

本記事では、

 

  • 結末まで内容がわかるあらすじ
  • 読書感想文
  • 読み聞かせ動画

 

の順にご紹介しています。ぜひご覧になってみてください👀

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「エルマーと16ぴきのりゅう」あらすじ(ネタバレあり)

エルマーを家まで送り届けたりゅうは、家族のいる『そらいろ高原』に向かい飛び立った。
ごびごびさばくの上にさしかかると、そらいろ高原をいつも守ってくれる砂嵐が消えていることに気がつく。いそいで飛んでいくと、そらいろ高原に小さな明かりが見えた。「にんげんだ!」砂嵐が消えていたため、人間たちはりゅうのすみかまでたどりついたのだった。男たちは、十五匹のりゅうを捕まえるために洞穴に追い込んだことを話していた。りゅうは、家族を助けるために、いそいでエルマーのいるかれき町に向かって飛んだ。かれき町の朝がくると、のら猫はエルマーのほっぺにキスをして、りゅうが公園におりたことを伝えた。エルマーは遊技場にりゅうがいるのを見つけた。りゅうは家族におこったことをエルマーに話した。エルマーはおひるごはんがすむと、必要なものを買いにいき、りゅうと飛び立った。

 

船のサーチライトをよけたりゅうとエルマーは『とんがり山みゃく』の森の中に着陸した。
ふたりは夕方まで眠ってすごし、暗くなるのを待ったが、りゅうががまんできなくなったので、少し早めに出発した。

 

そらいろ高原では、まだ男たちが洞穴の外にいた。エルマーはりゅうの家族に会いに行くことになり、まずはりゅうの首にふえとらっぱをさげた。そこで、りゅうの名前がボリスだということを知ったエルマーは驚いた。

 

エルマーは洞穴に入ると、ボリスの家族に作戦を話し、みんなの首にらっぱとふえを結びつけた。洞穴から抜け出し、ボリスに準備ができたことを伝えると、エルマーはまた洞穴の中に入り、作戦を始めた。

男たちの仲間のフリをして、

「たすけてくれえ!」

と叫びつづけたのだ。

名前を呼ばれた男ふたりが驚いて、あみを外し始めると、りゅうたちがいっせい洞穴らっぱをふきはじめた。洞穴近くにいた男たちがみんな逃げ出すと、りゅうたちもみんな飛び出し、暗い空に見えなくなった。

 

エルマーはボリスが待っているところまで戻り、そらいろ高原を飛び立った。さばくの上を飛んていると、それまで止んでいた砂嵐がおこったのがわかった。もうこれで、りゅうが人間にいじめられる心配はない。

 

かれき町新聞に『りゅう騒動』のことがのったのは、次の日の朝のこと。そこには、りゅうの背中にのっていた男の子のことが書かれていた。

「お前、この事件と、何か関係があったのかね?」

おとうさんにたずねられたエルマーはあわてて、食べかけのトーストを飲みこんだ。

「まさか、おとうさん!おとうさんは、そんなばかばかしい話を、本気にしちゃいないんでしょ?」

「エルマーと16ぴきのりゅう」読書感想文

りゅうの名前がボリスだと知っておどろいたのは、エルマーだけではなく、わたしもである。やっぱりちゃんと、名前があった。しかも、兄弟や両親の名前まで出てくる。りゅうが、ただのエルマーの友だちから、りっぱな登場人物に成長したような気持ちがした。やっぱり、名前って大事だ。

 

ボリスのふるさとは、人間たちに存在がばれて、大変なことになっている。そんなとき、ボリスはまっさきに自分でなんとかするのではなく、エルマーを頼ることにした。これはえらいな、と思った。

わたしはなにかと、「自分でどうにか解決しなくては」と、人に頼ることがどうにも苦手であった。だけど、ボリスはちゃんと、自分に足りない部分をわかっていて、それをもっているエルマーに助けを求めに行くのだった。わたしも、自分一人で抱えこまず、誰かに頼ることが大事だなと、あらためて思い知った。

 

あとは、最後に出てくるエルマーのうそ、これがぐっときた。新聞を読んだお父さんに、「おまえ、この事件となにか関係があったのかね?」とたずねられて、すぐさまうそをつく。

学校で、大人に、生活の中、それぞれの子どもたちは「うそ」について、どのようなことを教わるのだろうか。「うそなんて、ついたらいけません!」という叱りつけを受けている子も、いるのかもしれない。わたしも、小さなころ、そんな怒られ方をした覚えがあった。だけど、実際はどうだろう。大人なんて、うそはっぴゃくで、なんとか生きているのが現実なんだ。これは、子どもたちもきっとどこかで、うすうすかんづいていることだろう。

 

親のエゴや、大人のしばりつけから解放され、自由に生き、自分の考えをしっかりともつ。そんな「子ども」というひとりの人間の形を、エルマーは表現していると思った。それはまた、りゅうの子どもであるボリスも、同じである。

大人子どもという考えにとらわれずに、人として、自由に生きることの素晴らしさを、この本は教えてくれた。

読み聞かせ動画

本で楽しむのはもちろんですが、朗読してくれる音声でエルマーの世界にひたるのもいいですね。

ぜひ、お時間あるときにゆっくり聞いてみてはいかがでしょう。

このやさしい声は、寝る前に聞くといい気持ちで眠れそうです。ただ、あまりに落ち着く声なので、お話が終わる前に眠りについてしまいそうですが💤

 

ほかにも、こんなオーディオブックなんかも出ています♪

シリーズ3冊全巻がセットになってる豪華版です。詳細な内容はこちらから見ることができます。

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まとめ

「エルマーと16ぴきのりゅう」のあらすじ・読書感想文について見てきました。

ボリスの家族である15ひきのりゅうが人間に追いつめられ、どうなることかと思いましたが、今回もエルマーの助けでピンチを乗りこえることができました!

そして、ついにエルマーやりゅうに平和な時間が訪れるんだろうなと思わせるラストシーン、素敵な終わり方ですね。

最後のエルマーとお父さんの会話、ぐっとくるものを感じましたが、あなたはどうだったでしょうか?

簡単な”感想文の書き方”については、こちらでまとめているので、あわせてご覧になってみてください♪

 

エルマーとりゅうの物語は3冊ともどれもおもしろく、何度も読みたくなる作品ではないでしょうか♪

「あのときあの場面でエルマーはどんなふうに行動してたかな?」

「りゅうは、あの場面で何て言ってたかな?」

など、ふと気になることがでてきた!なんてときは、こちらもあわせてご覧になってみてくださいね。内容がサクッとわかります(^^♪

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