児童書のなかでも広い世代に読み継がれている名作「エルマーのぼうけん」は、読書感想文の宿題にぴったりの一冊です。
エルマーがどうぶつ島でさまざまな動物たちに追われながらも、持ってきた道具でうまくのりこえて、りゅうの子どもを助けるという冒険の物語♪
私も子どものときに夢中になって読んだ記憶があって、自分の子どもに読んであげたいなぁなんて思ってる大切な本です☆
本記事では、簡単に内容がわかるあらすじ・読書感想文をご紹介しています♪感想文を書く際の参考になれば幸いです。
「エルマーのぼうけん」あらすじ(ネタバレあり)
ぼくのとうさんエルマーのお話。
エルマーは小さかったころ、雨の日に、年とったのら猫に出会い、うちに招待した。けれども母さんに見つかり、猫は追い出されてしまう。
りゅうを助けると決めたエルマーは、クランベリ港から船に忍びこみ、どうぶつ島の隣のみかん島に行った。
ジャングルに行くと、その先の空き地で七匹のトラに囲まれてしまった。エルマーは、かみ続けると緑になるといってチューインガムを配り、なんとかトラたちから逃げのびた。 小さな川で水を飲もうとすると、今度はサイが襲ってきた。ツノの汚れに悲しむサイに、エルマーは歯磨きセットをあげると、サイはツノ磨きに夢中になった。 元の道を戻ると、怒っているライオンに出会った。エルマーがたてがみをきれいに整え、ブラシとリボンをしてやると、ライオンは大喜び。くしとブラシで、たてがみをとかし始めた。 りゅうのいる川の近くまで来ると、ゴリラに襲われた。だけどゴリラはサルにノミを取らせ始める。エルマーがサルたちに虫めがねを渡すと、みんな夢中になってゴリラを取り囲んでしまった。 川岸にたどり着くと、ワニたちに声をかけられた。エルマーは一匹目のワニにキャンデーをあげ、それぞれの尻尾にキャンデーをくくりつけて橋を作った。 エルマーはりゅうに会えたが、どうぶつたちが大怒りで追いかけてきた。するとワニたちがキャンデーを食べ終え、どうぶつたちを乗せたまま勝ってに動いた。
エルマーを乗せたりゅうは、空を飛んだ。 途中、ネズミがエルマーたちを引きとめようとする声が聞こえてきた。だけど、エルマーとりゅうは、誰がなんと言おうと、どうぶつ島なんかに、戻るものかと思った。 |
「エルマーのぼうけん」読書感想文
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この物語の面白さは、エルマーの頭の良さ、そしてとても「ポジティブ」な性格にあると思う。
物語の始めあたりで、母さんは猫にひどい仕打ちをしている。エルマーはそんな母さんに対して、「猫に大変失礼なことをしていたし、家を出るくらい別にいいか」なんて言っている。だけどもこれは、少し驚くかもしれないけどまあいっかという感じで、仕返ししてやろうということではないらしい。
こんなところに、エルマーの大人びた性格のようなものを感じた。あくまでも思いなやんだりうらんだりするのではなく、さらっとポジティブに考えているように感じた。
どうぶつ島の動物はみんなどうもうで、だけどどこか抜けている。
みんな一つ一つ悩みのタネを抱えていて、イライラしたり、怒ったりしている。そこにエルマーが出くわして、逃げ出すスキを作るため、悩みを解決してあげるのだ。
しかも、お別れするときにちゃんと挨拶してから去ろうとするのだからすごい。自分はついさっきまで、その動物に食べられそうになっていたのに。
自分を逃がすためとはいえ、結果的に相手を助けてあげたり持ち上げることができるエルマーは、やっぱり大人びている。
一方で、最後に困った動物たちを見て大笑いするところは、エルマーにもむじゃきで少年らしい部分があるのだなと少しびっくりした。
大きくなったらどこにでも行けるように、空を飛ぶための飛行機が欲しいと話したり、いっちょまえに母さんの無礼に対して怒ってみたり、てんしんらんまんな子どもの「自由に生きたい」という気持ちが、あふれ出ている。こんな一面に、とても親しみを感じた。
そんなエルマーに、りゅうは助けられて自由になる。大人のいる場所から自由になったエルマーが、とうとうりゅうを助けていっしょに自由になるシーンは、素晴らしい。まるで、自分もどこかから解放されたかのようなふわりとした気持ちになった。
最後、りゅうに乗って空を飛ぶエルマーに、自分の未来をうつしてみたくなった。わたしもエルマーのように、明るく楽しく、自由な未来を描いて生きていきたいと思った。
どうぶつ島の地図・読み聞かせ動画
さて、この「エルマーのぼうけん」を読んでいると、気になるのがユニークな島の名前ではないでしょうか。”みかん島”とか”どうぶつ島”とか、楽しい名前ですよね。
その名のとおり、みかんがたくさんある島、いろんな動物が生息する島となっています。これらの島の地図を眺めるだけでも、わくわくしてくる!という人も多いはず👀
エルマーの本で一番人気があるであろう地図ページの、「みかん島とどうぶつ島は分かるが、この『みかん島とどうぶつ島のちず』と書かれた左上のハート形の島は一体…」と思う幼稚園児続出感、最高 pic.twitter.com/FbdjR8Yfb3
— Tetsu Kayama (@kayamatetsu) 2015年3月5日
この地図で、私がとくに好きなのは、ぴょんぴょこいわです。
じーっと眺めてみると、他にもいろいろ気になることがきっとでてくると思いますよ。味わい深い地図です。
「エルマーのぼうけん」は本もいいけれど、ゆっくり耳で楽しみたいという場合は、こんな動画もありました☆
落ち着いた声の読み聞かせてくれるので、眠る前に聞くといい感じでスヤスヤ眠ることができそうです(˘ω˘)
あらすじ・感想文まとめ
シリーズ1作目「エルマーのぼうけん」のあらすじ・感想文について見てきましたが、どうだったでしょうか?
あらためて読むと、やっぱり「おもしろい!」と心から思える物語です。エルマーのアイデアで何とかピンチを乗り越えていくところは、ドキドキです。そして、それらを乗り越えて、助け出した竜とともに空を飛ぶシーンは、ほんと爽快で、読後感が素敵なお話でした。
感想文を書く際には、
エルマーがいろんな道具を使って動物たちをうまくかわしていくシーンについて、感じたことを書くと書きやすいのではないかと思います。「私なら、こうする」などアイデアを書くのも楽しいですね。
さらに深みのある内容にするなら、エルマーの内面(考え方)について書くのもおすすめです。例として、ご紹介した感想文のような感じもありではないでしょうか(エルマーの大人びた考え方・子どもっぽい考え方のギャップについてなど)
また、シリーズ全体についてはこちらでまとめています♪物語の続きが知りたい、そんな時はご覧になってみてください。
簡単な”感想文の書き方”については、こちらをどうぞ♪
ぜひ、素敵な感想文を書いてみてくださいね✍
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