「エルマーとりゅう」は、「エルマーのぼうけん」の続きが描かれたエルマーシリーズの第2作になります。
「エルマーのぼうけん」でどうぶつ島から無事に竜を助けることができたエルマーでしたが、それからどんな展開になるのでしょうか?
エルマーとりゅうがたどり着いたのは、カナリヤたちが暮らすカナリヤ島。そこで大流行していた”知りたがり病”という病気で、、、
と本作もおもしろい物語となっています♪読書感想文にもぴったりの一冊ですね。
感想文を書くにあたって参考になる、結末までばっちりわかるあらすじ・読書感想文をご紹介しています。ぜひご覧になってみてください👀
「エルマーとりゅう」あらすじ(ネタバレあり)
九つのおとこの子、エルマー・エレベーターは、ある時年とったのら猫から、可哀想なりゅうの話を聞いた。そのりゅうの子どもは、雲からどうぶつ島に落ちて怪我をして、動物たちにこき使われていた。
りゅうを助けたエルマーは、家への方向をかもめにたずねて、磁石を頼りに飛び続けた。 二人はあわてたが、しばらくすると水が引き始めた。二人がいる場所は、島の砂場のあさせだったのだ。
エルマーとりゅうは食料を見つけて、崖の上に移動し、しばらく休んでいた。するとそこへとつぜん、エルマーが前飼っていたカナリヤのフルートが現れた。この島は、逃げたカナリヤが住む「カナリヤ島」という場所だった。 カナリヤ島では、カナリヤの王、カン十一世がわずらった「知りたがり病」が大流行し、みんなとても困っていた。知りたがり病がひろまった原因は、カン十一世が秘密にしていた、代々伝わる宝だった。実は、カン十一世も宝の中身を知らなかったから、知りたがり病になってしまったのだという。
エルマーとりゅうは、力を合わせて宝を掘り起こした。
フルートに家までの近道を教わり、二人は旅立った。
家に帰ると、おとうさんの誕生日をお祝いした。迎えてくれたおかあさんとお父さんは、エルマーがくれたプレゼントにびっくりして「こんなすばらしいもの、どこから持ってきたの?」と聞いてきた。 「ひみつ、ひみつ。ぜったい人に言えないひみつです」 |
「エルマーとりゅう」読書感想文
タイトルを見て、「おっ、エルマーがとうとうお家に帰るのかな?」と安心して読んでみると、どうやらエルマーはすぐには帰れないようだった。
嵐でりゅうと一緒に落っこちたり、落っこちたところで水びたしになったり、実はそこが島のあさせで、りゅうの好物も生えているカナリヤの島だったり。前作の『エルマーのぼうけん』に引き続き、とてもサバイバルな内容になっている。もちろん、エルマーはとても頭がよいので、どんなときでも冷静に楽しげに冒険している。
りゅうが落ちてしまうシーンでは、さすがに泣いてしまっていたけれど。「泣いちゃいけない、うちのことも、思い出しちゃいけない」と必死で心を落ち着かせようとしていて、なんだかこっちまで泣きそうになってしまった。なんてけな気なんだ、エルマー。やっぱりみんな、おうちが恋しいよね。
カナリヤ島にはカナリヤの王様がいて、とても可愛らしい世界だ。しかも、住んでいるカナリヤはみんな「逃げてきた」カナリヤだというから、驚いた。世界にはどれだけ、飼われていたり捕まっていたりするカナリヤがいるんだろうと、思わず考えこんでしまった。
自由になりたい動物って、人間が気づいていないだけで、けっこういるのかもしれない。
「知りたがり病」は、やっかいな病気だ。わたしたちの世界でも、たまにかかってやっかいなことになる。お友だちが何かを隠し持ってきたのを見かけて、「それなあに?」って聞いたら、なんと自分へのプレゼントで、びっくりさせようとしていた、なんてことがあったりする。「知りたがり病」にかかって、友だちのサプライズを台なしにしてしまったのだ。
だから、知りたがることって、ときには遠慮することも必要だ。
帰宅したエルマーに、プレゼントの出どころを聞いてくるお父さんとお母さん。エルマーは「ひみつ、ひみつ」と言って、冷蔵庫に向かう。エルマーは、お父さんとお母さんの「知りたがり病」を無視して、自分のサプライズをプレゼントすることに成功したのだ。
わたしもときどき「知りたがり病」になる。そんなときは、このエルマーの物語を思い出して、知らなくてもいいや!と思えるようにしてみよう。
読み聞かせ動画
エルマーは本で読むのはもちろんですが、ときには耳で楽しんでみるのもアリですよ👂
とても聞きやすいくて、おすすめです。
あらすじ・感想文まとめ
シリーズ2作目となる「エルマーとりゅう」のあらすじ・読書感想文はいかがでしたでしょうか?
子ども向けの作品ということになっているけれど、大人になってから読んでもしっかりおもしろいなぁと感じました。読み継がれる名作は、世代だってかるがると越えてしまうんですね。
さて、読書感想文のポイントとしては、やっぱり”知りたがり病”について広げると書きやすいのではないかと思います。
あなた自身も何か知りたくて知りたくてたまらなくなった経験がひとつやふたつあるのではないでしょうか?そんな”知りたがり病”の体験談を書いてみてはどうでしょうか。
知りたいという気持ちはとても素敵ですが、場合によっては良くなかったりすることもあったりするわけで。いろんな考え方ができると思います。
ぜひ、楽しみながら感想文を書いてみてくださいね(^^)/
エルマーシリーズ全体については、こちらでまとめています。話の続きが気になったら、ぜひご覧になってみてください。
また、簡単な”感想文の書き方”については、こちらをどうぞ♪
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