絵本「どしゃぶりのひに」あらすじ・読書感想文

感想文
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「あらしのよるに」シリーズの5冊目「どしゃぶりのひに」では、仲良しのヤギのメイとオオカミのガブが、またまた大変なことに巻き込まれてしまいます。

それぞれの仲間から悪い噂を聞かされて、困ったことになってしまう・・・

いったい2匹の運命は?

友情は変わらずに続くのでしょうか?

☑本記事の内容

  • 「どしゃぶりのひに」あらすじ
  • 「どしゃぶりのひに」読書感想文

ではさっそく詳しく見ていきましょう(^^)/

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「どしゃぶりのひに」あらすじ

ヤギのメイとオオカミのガブは、明日会う約束をしていた。

しかし、ガブは仲間のオオカミたちが「明日ヤギがりにソヨソヨとうげにでもいかないか」と話しているのを聞いた。そこはメイと会う約束をしている場所だった。

当日。ガブは誰よりも早くメイに会って、危ないからとメイを帰らせた。

 

ヤギたちが住むサワサワ山に、オオカミに追いかけまわされ、傷だらけになっためすのヤギが戻ってきた。そして、メイとオオカミが、仲良さそうに一緒に歩いているのを見たことをみんなに教えてしまう。みんなにといつめられたメイは、オオカミと友達だということをみとめてしまう。

みんなはメイを責めて、最後には

「にこにこしながら、そいつと会って、やつらのいる場所・数・苦手なもの、いろいろ聞きだしてくれ。そうすればおまえはもとどおりわしらのなかまじゃ」

と言われる。

 

ガブも同じく、メイと仲良くしているところを仲間たちに見られてしまっていた。ガブは、ヤギに利用されているだけだと仲間たちからせめられる。最後には、

「もう一度そのヤギと会って、向こうの動きを聞き出せ。そうすりゃ毎日えさにこまらない」

と言われる。

 

2匹は重い気持ちで会うことに。待ち合わせ場所のソヨソヨとうげでは、2匹を取り囲むように、たくさんのオオカミのむれ、ひつじのむれがかくれていた。

2匹は谷川へ向かって歩き出す。たくさんの動物たちもかくれて着いてくる。大雨が降りだし、いなずまがピカっと光ったとき、メイが足をすべらせた。ガブはとっさにささえるも、2匹とも落ちそうになってしまう。お互いささえ合いながら、ともだちのぬくもりを感じた。

メイは「ごめん、ガブ、じつはわたし、あなたのことを・・・」

ガブも「いや、じつは・・・おいらも・・・」

たくさんの動物たちに見はられ、帰ることもできない。

2匹にはもう言葉はいらなかった。

じっと見つめる先にぼんやりと見える向こう岸。下はどんどんいきおいをます谷川。

「じゃ、わたりましょうか」

「ぜったいに、生きて、また会おうっす」

2匹がどうじに岩をけった。

いったい2匹はどうなってしまうのでしょうか!?

とても続きが気になる終わり方ですよね。はたして生きて再会することはできるのでしょうか!?

この続きのお話「ふぶきのあした」はこちらでまとめています。

「どしゃぶりのひに」読書感想文

仲良しのヤギのメイとオオカミのガブ。ふつうならヤギとオオカミはぜったいに友だちにはなれないが、2匹は特別。今までもかくれてこっそり会っていたのだけれど、ついにその秘密が仲間たちにバレてしまう。会っているところを見つかってしまったのだ。

 

2匹が仲間たちに問いつめられる場面は、読んでいてつらかった。メイは仲間のヤギたちから「オオカミはヤギをエサとしか思っていない」「オオカミにだまされてる」などと言われ、何も言い返せなくなってしまう。たしかに、自分たちを食べる生き物と仲良くなろうなんてふつうは考えない。仲間の言うことは正しいように思う。

ガブも同じで、仲間のオオカミたちから「ヤギたちに利用されてる」「ようじんぼうと思われてるだけ」などと言わるが、何も言い返せない。たしかに、そう考えるのが正しいように思う。

 

でも、2匹の友情は正しいとか正しくないとかを超えたものだとも思う。2匹ともがお互いのことを深く思っていて、ヤギやオオカミという動物の形を超えたつながりがあるからだ。たぶん、2匹ともとびきりやさしいんだと思う。

 

そんな2匹の気持ちなんておかまいなしに、仲間たちはこんなことを言った。

年寄りのヤギはメイに「オオカミと会って、やつらのいる場所、数、苦手なものなどききだしてくれ。そうすれば、おまえはもとどおりわしらのなかまじゃ」

オオカミのギロはガブに「そのヤギと会って、むこうのうごきを聞きだせ。そうすればえさにゃこまらない」

とてもつらいけれど、むれで生きていくためにはこういった考え方がふつうなんだろう。

 

そして、2匹はまた会うことになった。でも、お互い聞き出さないといけないことがあり、気持ちは重い。しかも、たくさんのヤギ・オオカミが2匹を遠くからかこむように見はっているのだ。メイとガブはもちろん気づいているし、すごくしんどかったにちがいない。

場所をかえようと歩きだすと、見張っている動物たちもぞろぞろついてくる。大雨が降りだし、2匹はすべってがけからすべり落ちそうになってしまう。

何とかお互いささえ合ってもちこたえたが、体がふれた時に、2匹は友だちのぬくもりを感じた。

冷たい雨にぬれながら、ほっとした気持ちになる2匹。ここでたぶん覚悟が決まったんだと思う。もう仲間たちのもとへはもどらないと。

大雨の中、ゴーゴーと流れる川を飛び越えようと、向こう岸へ向かって同時にジャンプした。ここでお話はおわってしまうので、とても続きが気になった。本当にぶじでいてほしいと思った。

 

この大ジャンプは、命をおとすくらい危険なことだ。でも、こんな大きな決断をする前に、2匹はほとんど会話をしていない。ふつう大事なことを決める前にはいろいろ話し合うものだけど、これにはびっくりした。すごく追いつめられていたのもあるけれど、あっという間のことだったから。

2匹はお互いをうらぎることをせず、仲間とはなれる決意をした。でも、これは2匹にとってはよかったのかもと思う。どちらも仲間たちと生きるのはいごこちがわるそうだったから。きっと、2匹だけのほうが楽しく生きられるはず。そうでないと悲しいなと思った。

「どしゃぶりのひに」読み聞かせ動画

YOUTUBEにあるおすすめの読み聞かせ動画です。

感情のこもったセリフ、ついついお話の世界に引き込まれてしまうと思います♪

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「どしゃぶりのひに」あらすじ・感想文 まとめ

以上、「どしゃぶりのひに」のあらすじ・読書感想文でした!

今回はついにメイとガブの秘密が仲間たちにバレてしまいます。

仲間たちから問いつめられるシーン、仲間たちに見張られながら会うシーン、と最初から張りつめた空気の中、進んでいくお話になっていますね。

感想文のポイントとしては、

  • 仲間たちに問いつめられている時の2匹の気持ち
  • 問いつめている側の気持ち
  • ”友達のぬくもり”について

などを広げてみると、あなたの意見を入れて書きやすくなりますよ。

ぜひ素敵な感想文を書いてみてくださいね(^^)/

シリーズすべてあらすじ・感想文はこちらでまとめています。

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