ベストセラーの絵本「ママがおばけになっちゃった」、親子で読みたくなる人気の一冊です☆
いきなり冒頭で、ママが車にぶつかってしまいおばけになる!という衝撃的なところから始まるストーリーなんですが、あまり悲しくなりすぎずに、”身近な人がいなくなること”について、描かれています。
読書感想文の宿題にもぴったりの内容で、ほんとうにいろいろ考えさせられる素敵な絵本です。
そんなこの本のあらすじ・読書感想文をご紹介します♪ぜひ、感想文の参考にしてもらえれば幸いです(*^^*)
「ママがおばけになっちゃった!」あらすじ
車にぶつかり、おばけになってしまったママ。
4さいのかんたろうが心配になっておうちに飛んでいくと、そこにはおばあちゃんのそばで泣きじゃくるかんたろうの姿が。ママの姿はもちろんふたりに見えていません。
夜の12時になり、なんとおばけになったママが見えるようになりました。ママがこれからのことをお話すると、こまったかんたろうは泣き出し、ママもいっしょに泣いてしまいました。 ふたりは散歩に出かけます。すると外にはたくさんのおばけがいました。人は死ぬとき 「生きてるときに、こうしておけばよかった」 と思うと、おばけになるのです。 ママも後悔はたくさんしたけど、生きててよかったと思ったことがありました。それは、かんたろうを産んだことでした。
ふたりに別れのときがやってきます。 ママはかんたろうに、大好きのおもいを、たくさんたくさん伝えました。 「かんたろう、ありがとうね。かんたろうの ママで、 ママは しあわせでした」 朝起きると、ママはいませんでした。
「ぼく、がんばって みる。ひとりで やれるよ」 その日の夜、かんたろうは、ママのパンツをはいて寝ました。そうすると、ママがずっとそばにいるような気がしました。 |
「ママがおばけになっちゃった!」読書感想文
「ね、寝ているママの口に、ハナクソを入れた?!」
ママに内緒にしていたかんたろうの嘘に、わたしはおばけママといっしょにびっくり仰天、大笑いした。よくあるファンタジーの物語?と思って読んでみると、「わたしも小さいとき、こんなことしてたかも」と、身近に感じるシーンがたくさんあった。
主人公のかんたろうがママについていた嘘というのがとんでもないものばかり。「寝ているママの口に、ハナクソを入れた」だとか、「ママが何歳か忘れたから、みんなには65歳といっていた」だとか。どこの子どもたちも、やっていそうだなあと思える。だって、わたしも小さいとき、ママに秘密にしていることのひとつやふたつ、あったから。
あと、ママが完ぺきではなく、「おっちょこちょい」というのがよかった。こどもたちから見た大人というのは、「完ぺき」とか「お手本」として見られがちだけど、大人って実は、こどもが思うほど完ぺきではないし、こどもの心が残っていることもあるんだなと思った。
そんな、こどもといっしょに親として成長していく大人という存在や、大人の知らないところで成長するこどもたちが、みんなが関係しあって良いふうに変わっていくということが、とてもわかりやすくえがかれていた。
読み終わってから、「このママと同じことになったとき、わたしはどうするだろう」と考えた。生きているあいだにも、こどもが大人になりたいと自立しようとすれば、こんなふうに別れるときが必ずくるよね。そう思った。
こどもはいつか必ず親からはなれて大人になる。わたしが母親になったら、こんな風にふるまえるのかな。心配ばかりして、こどもが大人になるじゃましたりしていないかな?と思った。
最後の最後、かんたろうが「ひとりでがんばる!」と言って終わらないところが、この絵本のすごいところ。なんとママのパンツをはいて寝ちゃう。かんたろうは安心して寝れたのだけど、これでホッと、読んでいたわたしの心になにかが産まれた。
かんたろうを見てホッと安心したおばけママの心が、わたしにも移ったのかもしれない。「生きているうちに こうしておけばよかった」と思うと、おばけになる。なら、ママであるわたしが楽しく生きて、その姿をこどもたちに見せていこう。こどもたちが、安心して大人になっていけるように。
読み聞かせ動画
こちらは、講談社こども倶楽部 キッズボンボンの公式動画です。
朗読されてる方の声もはっきり聞き取りやすく、セリフに感情もしっかりこもっていて、すぐに絵本の世界にひきこまれます☆
絵も文字も大きくてとても見やすいです👀
ママの死という悲しいテーマなのに、ところどころに笑いをまじえているのも素敵なところ。とくに、私は動画の3分30秒あたりのママのツッコミが地味に好きです。
あなたはどう思いますか?
「ママがおばけになっちゃった」あらすじ・感想文 まとめ
以上、のぶみさんの大人気絵本「ママがおばけになっちゃった」のあらすじ・感想文をご紹介しました。
子どもにとっては重すぎるテーマかなとも思うのですが、”ママの死”をあまり悲しくなりすぎず、かつちょっと面白く、昇華されているなと感じました。絵本作家のぶみさん、すごいです!
続編「さよならママがおばけになっちゃった」も出ていますので、ぜひチェックしてみてください。
本の詳しい内容についてはこちら♪
子どもだけじゃなく、大人も楽しめるのではと思います(^^)/
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