「先生、しゅくだいわすれました」あらすじ・読書感想文

感想文
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「先生、しゅくだいわすれました」は、宿題を忘れた”理由”がちゃんと言えたら、忘れてもOKになるというちょっと変わったお話です。

ふつうやらなきゃいけないはずの宿題がどうして忘れていいものになるのでしょう?ここがこの絵本のおもしろいところ。

 

オリジナリティあふれる読書感想文が書きやすい本なので、”宿題がきらい””感想文が苦手”と感じているなら、ぜひとも手にとってみてほしい一冊です☆

ちなみに、この絵本の対象年齢は、小学校中学年(三年生~)となっています。

本記事では、

  • あらすじ
  • 読書感想文の例文

をのせています。ぜひ、参考にしてみてください📖

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あらすじ

学校のしゅくだいをわすれてしまったゆうすけは、えりこ先生に、おなかがいたくてしゅくだいができなかったと言い訳を始めた。でも、えりこ先生に問いつめられて、ウソだとばれてしまう。そして、「ウソをつくなら、もっと上手につかなくちゃ。聞いた相手が楽しくなるような」と言った。

 

次の日、ゆうすけは「先生、しゅくだいわすれました!」とほうこくした。

その理由は、、、

 

しゅくだいをしようとしたら宇宙人が家にやってきた。しゅくだいのひっ算を見た宇宙人は、その難しさにびっくり。問題をとくゆうすけに「天才か?」と聞くほど。そこから、ゆうすけは九九を歌・ふりつきで教えてあげることに。一晩中、宇宙人たちと九九の歌の練習会をしてたので、宿題ができなかった。

 

と話したら、先生は「それじゃあ、しゅくだい、できなくってもしかたないわね」

 

次の日、いつもまじめなりなが「先生、しゅくだいできませんでした」と言った。りながわすれるなんて、みんなびっくり。

その理由は、、、

 

夜にランドセルをあけたら、中から小さな野ねずみが。学校の畑に水やりしたときに、ランドセルを地面においていたので、入り込んだみたい。「ママ」と言うねずみを見て、かわいそうになり、夜こっそり学校へ出かけた。

お母さんねずみに出会い、お礼がしたいと言われ、ねずみの家へとしょうたいされた。そこで、ごちそうやねずみの歌やおどりで楽しい時間をすごした。いっしょにおどろうと立ち上がったときに、頭を天井に「ごん!」。気づいたら、部屋のベッドで寝ていた。ねずみたちが運んできてくれたみたい。

 

と話したら、先生は「それじゃあ、しゅくだい、できなくてもしかたないわね」

 

毎日のように、誰かがしゅくだいをわすれては、たのしい理由を話すということが続いた。先生は毎日、しっかりリアクションをして「それじゃあ、しゅくだい、できなくてもしかたないわね」と言った。

ただ、そのうち忘れる理由をつくるのがたいへんという声も出るように。ゆうすけも理由が思いつかず、しゅくだいをしたら10分でおわった。できなかった理由を考えるのには二時間かかったのに。

 

ある日、めずらしくしゅくだいが出ない日があった。

先生に理由を聞くと、、、

 

夜に学校で今日のしゅくだいのプリントをつくろうとしてると、一年生の子のお母さんが入ってきた。忘れ物をとりにいくため教室へいき、飼育ケースの中にいた白いとかげにむかって、「む~か~え~にき~た~わ~よ~」

とつぜん大きなりゅうに姿をかえて、大空へとんでいった。先生と白いとかげ(正体は赤ちゃん竜)をのせて。山のなかのほらあなへ帰ると、風邪をひいているお母さん竜に先生がたまご酒をつくってあげた。それを飲んだお母さん竜は酔っぱらって、先生をのせて大空へ。調子にのってどんどん雷落として大雨をふらせ、先生もくたくた。朝になってから、竜に学校まで送ってもらった。

 

と、理由を説明すると、みんなは口をそろえて

「そりゃあ、プリント作るのわすれてもしかたないね」

先生がときどきしゅくだい作るのわすれてくれたら、ぼくたちもしゅくだいわすれなくてすむのにと伝えると、先生は

「でも、しゅくだいわすれるのって、けっこう大変なのよねえ」

教室中がわらい声でいっぱいになった。

読書感想文

この本を読んで思ったのは、えりこ先生の教え方のすごさだ。宿題をわすれてくる子に、「宿題をわすれてきていいよ」と言ってるのに、結果だれも宿題をわすれてくることがなくなっていたからだ。これは、すごい教え方だなと感じた。こんなことを言える先生はなかなかいないと思う。

 

わたしも宿題をやりたくないと思うことは時々あるので、ゆうすけの気持ちはよくわかった。ゆうすけが宿題をわすれて言い訳をする場面は、とくに自分のことみたいに思えた。ただ、わたしとのちがいは、ゆうすけは本当にうそをついて言い訳をしてしまうことだった。言い訳をしたゆうすけに、先生は「ちゃんとした理由があるなら、わすれてもいい」ということを伝えた。ここからのゆうすけがさらにすごい。次の日に宿題をわすれて、しっかりと楽しい理由を言えたからだ。先生も「しかたないわね」とわかってあげるのがおもしろい。

 

そこから、みんながどんどん宿題をわすれては、いろんな物語を話した。それぞれちがったお話を聞けるのだから、毎日聞くのは楽しいにちがいないだろうなと思った。でも、お話を作るとしたら、これは大変だ。絵本にもあったけれど、宿題をやるよりも時間がだいぶかかってしまうことになる。この宿題をわすれる理由を発表するルールが続けば続くほど、みんなの話と似ないようにしないといけないし、どんどん大変になっていく。そのことに気づくと、宿題をやってくるほうが楽だからとなっていくのは自然なことだ。

 

えりこ先生のねらいはこれだったんだ。初めから、宿題はわすれずにやりましょうということを伝えていたんだ。ただ、「宿題わすれずにやってきなさい」と言っていたら、ここまでは伝わらなかった気がする。

わすれてもいいと言って本当ににわすれさせている。でもわすれた理由を毎回考え続けるのは、とても大変だ。おもしろいのにはちがいないけれど、時間もかかるし発表するのにはちょっと勇気もいるし。

それとくらべたら宿題をやるほうが楽だし、もうふつうにやってこようとなる。宿題をやることは、先生に言われたからじゃなくて、自分で決めている。だから、自然とみんなの考え方が変わったんだろうなと思った。これならやらされている感じはしないし、気持ちよく宿題ができそうだ。こんな教え方をする先生がいたら、楽しいなと思った。

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「先生、しゅくだいわすれました」あらすじ・感想文まとめ

あらすじ・読書感想文について見てきました。宿題を忘れた理由を自由に考えるのって、楽しそうですよね。ウソでいいんだけれど、”楽しいウソ”でないといけないというルールが素敵だなと思います。

みんなが宿題を忘れた理由、先生が宿題を出し忘れた理由、それぞれ雰囲気がちがっていてどれも面白いストーリーでしたよね。

さて、読書感想文を書く際のポイントとしては、やはり

 

あなたの宿題を忘れた理由は何?

 

ではないでしょうか。これを自由に考えて書くことで、オリジナリティあふれるあなたらしい感想文が書けるはず☆

あと、ちょっと視点を変えて、ご紹介した例文のような”先生の教え方”について感じたことを書いてみるのもいいと思います。こんなことを言ってくれる先生はなかなかいないですもんね。

ぜひ素敵な感想文を書いてみてくださいね(^^)/

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