絵本「ばあばにえがおをとどけてあげる」のあらすじ・読書感想文をまとめています。
本記事の内容
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青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(小学校低学年の部)にも選ばれている1冊です。感想文を書くにあたって、ヒントになれば嬉しいです。
「ばあばにえがおをとどけてあげる」あらすじ
ばあばはこのごろ元気がない。ケーキも焼かないし、お部屋もほこりだらけ。そして、笑わなくなった。「じんせいからよろこびがきえちゃったみたい」って、ママはいう。
「よろこびって?」
「ひとのこころをしあわせにして、めをかがやかせるものよ」
「ばんごはんのあとのダンスみたい?すべりだいをワァーイ!ってすべるみたい?」
「そうよ!すばらしくすてきなワァーイよ!」「ばあばはワァーイってしたいんだ!」。ファーンは、ばあばの人生に「よろこび」を
とりもどしてあげようと、「ワァーイ!」を探しに出かけます。
わたしたちに「よろこび」の意味をやさしく教えてくれる、おばあちゃんと孫娘のあたたかな物語です。
上は、出版社のサイトに掲載されているあらすじです。
続いて、物語の結末までわかる詳しいあらすじをご紹介します。
ばあばの笑顔が大好きなファーン。でも、ばあばはこのごろ元気がなく、ケーキもやかなくなった。何よりわるいのは、笑わなくなってしまったこと。「じんせいからよろこびがきえちゃったみたい」と、ママはいう。
ばあばによろこびをとりもどしてあげよう!ファーンは、いろんなワアーイ!を届けるため、公園へでかけた。 子犬がぴょんぴょんかけてきた。ファーンはフフフと笑うと、ワアーイ!ってよろこびがわいてきた。ワアーイ!をつかまえようとしたけど、箱の中には入らない。 ブランコに乗って楽しそうに笑う赤ちゃん。ファーンも笑うとワアーイ!がわいてきた。つかまえようとしたが、カンの中には入らない。 池を見ると、お日さまの光で水面がきらきら。それを見て、ワアーイ!がわいてきた。あみや袋、フライパンですくうけど、すぐに消えてしまう。よろこびを見つけるのはかんたん、でもつかまえるのはむずかしい。ワアーイを入れるためのかばんの中はからっぽ。
ばあばの家に行き、「よろこびを持ってきたかったの。でも、できなかった!」とファーン。かわりに、その日あったことをぜんぶ話した。子犬、赤ちゃん、池のきらきらのことを。 すると、ばあばがほほえんだ。とびきりのワアーイ!って笑顔で。「あなたがただいてくれるだけで、世界中のよろこびをもらった気分よ」
次の日、ファーンとばあばは公園へ行った。そこでいっしょによろこびを見つけた。からっぽだったかばんには、ばあばのやいたケーキがいっぱい。 |
「ばあばにえがおをとどけてあげる」読書感想文(例文)
この本は、ファーンは元気がなくなり笑わなくなってしまったばあばのために頑張るという話です。いろんなワアーイ!をつかまえて届けてあげることでばあばの笑顔が戻るとファーンは考えます。
本には、いろんなワアーイ!がでてきます。ダンス、友だちとふざけっこ、滑り台をすべった時にファーンは喜びを感じてます。私も友達と遊んでる時、お手伝いをして誉められた時などに同じ気持ちになります。
ファーンはあばに届けるためにワアーイ!を公園で探していましたが、私もファーンのまねをしてワアーイ探しをするのも楽しそうと思いました。楽しいことを探そうとすると、今まで気づかなかった楽しさが見つかる気がするから。
ファーンはワアーイをつかまえられなかったですが、公園での楽しい様子を伝えることで、ばあばに笑顔が戻ります。きっと、元気になってほしいというファーンの気持ちが、ばあばに伝わったからだと思います。
気になったのは、ばあばがなぜ元気がなくなったということです。ファーンのお母さんもわからないと言っていました。何かつらいことがあったのか、病気で疲れているのでしょうか。考えていたら、最後のほうのページだけ、ばあばが車椅子に乗っていることに気づきました。ばあばは、足が弱くなってしまったのかなと思いました。
もしかしたら、自分のおじいさんおばあさんも、ばあばのように元気がなくなってしまってる日があるかもしれません。年に数回くらいしか会えないので、本当のところはわかりません。もっと普段から会ったり電話したりして、楽しかったことを伝えたいなと思いました。
「ばあばにえがおをとどけてあげる」感想文 書き方のポイント
「ばあばにえがおをとどけてあげる」の読書感想文を書くにあたって、おすすめの着眼点・ポイントをあげています。この中から、書きやすいものをいくつか選んで内容に入れることで、あなたらしい感想文になるはずです。
- いろんなワアーイ!について
- おじいちゃん・おばあちゃんのこと
- なぜ、おばあちゃんに笑顔がもどったのか
- なぜ、笑顔がなくなったのか?
いろんなワアーイ!について
本の中では、こんなたくさんのワアーイ!が出てきます。
- 晩ご飯の後のダンス
- 友だちとのふざけっこ
- 滑り台をすべる
- 赤ちゃんが足をくすぐられて笑っている
- 自分のほうに走ってくる子犬
- 池のさざなみがお日さまできらきらしている
ファーンは、このようにいろんな時にワアーイ!を感じています。ファーンのように、毎日の生活の中から楽しい出来事を探して、感想文に書いてみるのも良いですね。家、学校、お出かけした時などなど、いろんなところにワアーイがきっとあるはず。
おじいちゃん・おばあちゃんのこと
この本はファーンとばあばのお話なので、自分のおじいさんおばあさんとの関係を書くのもおすすめです。
夏休みに会う機会があればその時の出来事を書いてみてはいかがでしょう。会う機会がなくても、電話をして話をしてみても良いかもしれません。
なぜ、ばあばに笑顔がもどったのか
これは、ファーンのばあばを喜ばせたいという気持ちが届いたからです。ばあばも「あなたがただいてくれるだけで、世界中の喜びをもらった気分よ」と言っています。
一生懸命、公園で見つけた楽しかったことを伝えようとするファーンの気持ちが、ばあばを笑顔にしました。
誰かのためを思って頑張ったことを書くことで、あなただけの感想文に仕上がります。
なぜ、笑顔がなくなったのか?
これはやや重いテーマですが、本を読んでいて気になる人もいるのではないでしょうか。例文にも少し書いていますが、いくつか理由が考えられます。
- 病気
- つらい出来事があった
おそらく、子ども向けの絵本なので、本の中でははっきり書かれていませんでしたが、素朴な疑問として感想文に盛り込んでみるのもひとつです。
”つらいこともあるけれど、だからこそ喜びを見つけて笑顔でいたい”といった流れで、まとめると良いのではないでしょうか。
まとめ:「ばあばにえがおをとどけてあげる」あらすじ・読書感想文
「ばあばにえがおをとどけてあげる」あらすじ・読書感想文でした。
この本の主題が、”おばあちゃんとに笑顔を届ける”という身近なものなので、感想文の中に自分の体験談を入れやすいです。
ファーンがやっていたワアーイ!探し、おばあちゃんとのつながりなどの場面にふれて、そこから自分の話を盛り込んでみてはいかがでしょう。
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