あらしのよるにシリーズの第2作目「あるはれたひに」、シリーズものの絵本のなかで人気の作品で、読書感想文の題材にもおすすめの一冊です。
ある晴れた日のヤギとオオカミのお話なんですが、読んでいてハラハラドキドキする展開で続きが気になるストーリーです!
本記事の内容
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そんなあるはれたひのあらすじ・読書感想文をご紹介しています。
サクッと物語の結末が知りたい、感想文の書き方・例を知りたい、ならぴったりの内容となっています。
「あるはれたひに」あらすじ
ゆうべのあらしがうそのように、どこまでもつづく青い空。
おだやかな天気の午後、たのしそうに笑いながら丘をのぼる二つのかげ。この二ひきはゆうべのあらしの夜に知りあい、なかよくなってお昼ごはんのやくそくをしていたのだ。ゆうべは暗やみだったので、互いの顔は見えなかったが、今日初めて顔を合わせた時、お互いとてもおどろいた。そんな話をしながらたのしそうに丘をのぼっていく。
すると、とつぜん目の前にがけがでてきた。 オオカミがなれたようにとびこえたそのとき、くびにぶらさげていたおべんとうが谷底へまっさかさま。落ちこんだオオカミがヤギの後ろを歩いていると、やわらかそうなしっぽがまるでさそうようにゆれていた。 「う、うまそう。」とつばをのむオオカミだったが、すぐにはんせいする。 「いっしゅんでも友だちのことをうまそうだなんて!」 オオカミはそのあとヤギのしっぽを見ないようにのぼった。
てっぺんについた二ひき。 おべんとうを落としたオオカミはやることがないので、食事をするヤギのよこで昼寝をした。おなかいっぱいになったヤギはオオカミのとなりでよこになると、きもちよさそうに寝息をたてはじめた。おおかみは、寝ているヤギを見つめている。 おいしそうなヤギ。大好物のヤギ。でもいっしょにいるとほっとするいい友だち。 「片耳ぐらいなら食べても。。。」 と、ヤギの耳に近づくと、目をさますヤギ。 起きあがったヤギが見たのは、光るオオカミの目。 「こいつ、やっぱりあたしのことを。。。」 と思うもすぐに 「いっしゅんでも友達をうたがうなんて。」 はんせいするヤギだった。
二ひきは岩山をおりはじめだすと、きゅうに空が暗くなってきた。 「ゴロゴロゴロ~」「ピカッ!」 びっくりした二ひきはあわてて近くのどうくつへ。 はらぺこのオオカミはかみなりの音にあ合わせるかのようにな何度もお腹がなる。 しばらくすると、どうくつのなかからヤギのひめいが。 オオカミの足音だけがどうくつの出口にむかってひびく。 どうくつからすがたをあらわすオオカミ。 その背中にはヤギのすがたが。
どうくつの中で聞こえたヤギのひめいは、雷におどろいてころんだときのものだった。 ヤギをせおいながら、けわしい岩山をかけおりるはらぺこなオオカミ。 二ひきの分かれ道まで来ると、そっとヤギをおろす。
手をふってはなれていくヤギを見つめるも、とつぜんヤギにむかって走り出すオオカミ。 ヤギにおいつき、がばっと大きな口をあけ、 「ひとつ大事なことを忘れてたんすよ。」 ヤギがふりかえると、 「こ、こんど、いつ会うっす?」 丘の上の二つのかげが一つにかさなり、どこまでものびていた。 |
このお話の続き、シリーズ3冊目「くものきれまに」の中身はこちら。
「あるはれたひに」読書感想文
この物語は「あらしのよるに」で出会った二ひきのヤギとオオカミのお話だ。あらしの夜に仲良くなった二ひきは、お昼に食事の約束をし、この日初めてお互いの顔を見ることになった。この前は、真夜中であらしだったので、姿は見えなかったからだ。
ぼくは、お互いの正体がわかると二ひきは友達でいられないのではと思っていた。ヤギの肉が大好物のオオカミ、オオカミがこわいヤギ。正反対な二ひきが出会ったらどうなるのかと。
でも、二ひきの関係は変わらず友達のままだった。オオカミはヤギの肉は大好きなものの、ヤギのことを一緒にいるとホッとする存在だという。読んでいる僕もホッとした。
オオカミはうっかり自分のおべんとうを落としてしまい、前を歩くヤギのおしりを見て、思わず美味しそうとするシーンもあったが、友達だと言い聞かせて、おしりを見ないようにしていた。とてもかわいくて、良いやつだなと思った。
おべんとうをなくしたオオカミを気づかいながらも食事をしたヤギは、お腹いっぱいになりお昼ねを始めた。腹ぺこなオオカミは、「耳だけなら」と食べようとするが、目を覚ましたヤギはぎりぎり助かった。やっぱり、二ひきの友情はムリなのかもと僕は思った。
ヤギは自分が食べられかけたと感じたが、すぐに友達をうたがってしまったと反省をする。ちょっと前のオオカミと同じように。ドキドキする二ひきの関係ですが、お互いを大切にしているところがとても伝わってきた。
帰り道、急な雨に降られ、カミナリの鳴る中、二ひきは近くのどうくつに入った。お腹が空いてしょうがないオオカミ。カミナリが鳴る度にお腹も鳴った。
その後、どうくつの中からヤギの悲鳴が聞こえてきたときは、とてもびっくりした。ついにヤギがおそわれたんじゃないかと想像した。
どうくつから出てきたのはやっぱりオオカミだった。この時は読んでいてヒヤッとしました。でも、オオカミの背中にはヤギがのっていた。
実は、カミナリの音で驚いて足をケガしたヤギを運んであげていたのだ。そして、二ひきは別れて帰りだしたのだけど、すぐに「もう我慢できない」とオオカミはヤギを追いかけだした。何と、次会う約束を言い出したのだ。この言葉を聞いてすごく安心しました。それと、オオカミをうたがってしまってごめんなさいという気持ちなった。もう二ひきはかけがえのない友達になっていたんだ。
ケガをした友達を助けるのは当たり前かもしれないけど、自分なら同じことをできるかなと感じた。お腹もぺこぺこで疲れていたら、友達の家にお父さんお母さんを呼びに行くだけで、背負ったりしなかったかもしれない。
友情はもちろん、相手に対する思いやりや決めたことをやり通すことの大切さを強く感じた。
「あるはれたひに」読み聞かせ動画
YOUTUBEには、とても聞きやすい読み聞かせ動画がアップされています。じっくり世界観にひたりたい場合は、おすすめです。
「あるはれたひに」あらすじ・感想文まとめ
以上、「あるはれたひに」のあらすじ・読書感想文でした。
あらすじだけで十分にどんなストーリーかわかるので、これだけで感想文はバッチリかけるのではないでしょうか☆
感想文を書くにあたっては、オオカミがヤギを食べようとするハラハラするシーン、お互い一度は疑うも相手を思いやるやさしさ、などが鍵となってくると思います。この点について感じたことを気持ちをこめて書くことで、感想文が書きやすくなりますよ。
また、読書感想文でも書いていますが、自分が同じ立場ならどうするなども書きやすいお話です☆
ぜひ、チャレンジしてみてください(*^^*)
「あらしのよるに」全シリーズのあらすじ・感想文はこちら。
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