『かあちゃん取扱説明書』<
は、小学生の読書感想文の課題図書としておすすめの一冊です。今年の夏休みはこの本を読もう!と思っている人も多いはず♪
そこで、今回は『かあちゃん取扱説明書』のあらすじ・読書感想文をまとめてみました(^^)/
このお話は、主人公 小学校4年生の田村哲哉くんは、お母さんにいつも怒られてばかり。
そんな毎日を変えるべく、かあちゃん取扱説明書をつくって、母ちゃんを思い通り動かして、怒られないようにしようというストーリーです。
笑いあり、ちょっと感動ありととても面白い物語です!
夏休みの読書感想文の宿題で読もうと考えているなら、ぜひ見てみてください。宿題のヒントになれば、嬉しいです。
あらすじ(※ネタバレ)
ぼくが、母ちゃんのことについて書いた作文が先生にほめられた。その内容は、食べ物がもったいないと言っては冷蔵庫に入れカビが生えて結局賞味期限切れになったり、一度にたくさん怒りすぎて何で怒られてるのかわからなくなったり、「おいしい」と一回言ったご飯が何日も続けて出てきてあきた、などなど母ちゃんへの不満ばかり。
その作文を見た父ちゃんのアドバイスで、ぼくは母ちゃんの取説を作ることになった。母ちゃんに何をどうすれば思ったように動いてくれるのか、ぼくの母ちゃん観察が始まった。
まずは、母ちゃんの1日の予定を考えた。朝ごはん作り、ぼくを起こす、洗濯とそうじに買い物、パート、ぼくの宿題チェックなどなど、けっこう多い。 母ちゃんがいつもぼくに「早く」と怒るのも何となくわかる気がした。
他にも、「食べたいご飯をつくってもらう方法」「勉強、勉強といわせない方法」などを書いていく。 例えば、「友達のお母さんの料理よりおいしい」とほめたり、勉強をしているフリをする、などだ。考えた通りに行くと、うれしい反面胸がチクンとした。
今までは、いつもガミガミうるさい、どうすれば思い通りになるとかばっかりだったのに。 ぼくは、母ちゃんのことをよく知るために、パート先の「スーパーめだか」へ行った。そこで、若い店員さんをしたがえてテキパキ働くかあちゃんを見て、かっこいいと思った。 ある日、ぼくは母ちゃんの大事にしていたゴブレット(グラス)を割ってしまう。でも母ちゃんは全然怒らない。 ぼくはそれから悪いと思って、肩叩いたりお手伝いしたり、言われる前に宿題もするようになった。それからというもの、母ちゃんはぴたりと怒らなくなり毎日ニコニコしてばかり。 ぼくは、ブキミに思って父ちゃんに聞くと、ぼくがやることをやってるからだと言われた。
母ちゃんはが機嫌がいいのには理由があった。晩ご飯に珍しく豪華な焼き肉を出して、ぼくと 「本場の焼き肉を食べるからいいのよ、母さんは」 小学校卒業25周年のお祝いに韓国旅行へ行くことになったのだ。立派な大黒柱がいて、哲哉も ぼくは、かあちゃんは父ちゃんとぼくの取り扱い名人だと笑った。 でも、やられっぱなしもくやしいので、4日ぶりに取説を開いてみた。すると、最後のページに見慣れた文字で1行追加されていた。 「警告 危険物につき取扱注意」 |
読書感想文
私がこの本を選んだのは、主人公が私と同じ小学生だということ、お母さんの説明書という気になるタイトルだったこと。お母さんの説明書なんて聞いたことがないので、とても興味をもちました。
ぼくがかあちゃんのことについて書いた作文は、いつもガミガミうるさかったり、おかずをほめたらすぐ機嫌がよくなって毎日そのおかずばかり・・・など不満ばかり。私は、どこのお母さんも似ているんだと笑ってしまいました。
ぼくがお母さんをうまく動かすために、取扱説明書をつくっていく様子は、まるで探偵をしているようで面白かったです。
例えば、お母さんの一日の予定を考えたり、パートしているスーパーめだかにこっそり行ってみたり。しっかりと観察をしていましたそんな中で、いつもガミガミうるさくて怒ってばかりのお母さんしか知らなかったけれど、お母さんの苦労や頑張りに気づくようになりました。
意外と家事や仕事に忙しいこと・スーパーでは若い店員さんをしたがえててきぱきかっこよく働いてること、など知らない一面を知り、ぼくのお母さんに対する気持ちが変わっていくのがわかりました。
私も読んでいるうちに、同じようにお父さんやお母さんを全部知っているわけじゃないんだということに気づきました。
私が学校に行っている時間、家以外での時間は、どんな風に過ごしているか、全然わかりません。親の仕事のことなど、聞いてみたくなりました。
お母さんの気持ちになって考えられるようになったぼくは、取説通りにお母さんをだませても、胸がチクンとするようになりました。
それは、お母さんの気持ちを利用していて、どこか心の中で悪いなと感じているからだと思います。
そして、悪いなと感じたぼくの毎日が変わりました。言われる前に宿題をやったり、手伝いをしたりと毎日のふるまいが良くなっていきました。
私は、ぼくは初めは怒られたくないなど自分のことばかりだったけれど、相手の立場に
なって考えられるように成長したと思いました。
面白かったのが、毎日ちゃんとできているぼくが母ちゃんはニコニコして全然怒らないことを不気味と感じていたことです。ぼくは、怒られないようにして自由に過ごすために取説を頑張って作ったのに、実現したらしたで新しい悩みごとができてしまってました。
でも、ぼくの気持ちもわかるような気がします。まったく悩みや心配事を言わない人はなかなかいないし、結局その時々でいろんな心配がでてくるんだと思うからです。
この本を読んで思ったのが、取扱い説明書をつくるのはいいことだということです。もちろん、自分が楽するためだけとか自分勝手に使うと、ぼくのように胸がチクンと痛むはずなので、それはいけません。
父ちゃんがぼくにこんなことを言っていました。
「トリセツなんていうと機械的にきこえるかもしれないけどさ、人って多かれ少なかれ、気づかないうちにそうやって相手のことを見て、考えて、つきあっていくんじゃないか?」
相手を思い通りにあやつるというのはやりすぎだけど、相手のことを考えてつきあっていくのは、大切なことだと思いました。親や友達と接する時も、自分のことばかり言わないで、相手の気持ちを考えて、お互いに楽しい時間をつくっていこうと思います。
『かあちゃん取扱説明書』あらすじ・感想文 まとめ
今回は、『かあちゃん取扱説明書』のあらすじと読書感想文でした。著者の
おねえちゃんって、もうたいへん!感想文でもふれましたが、取説をつくるためにかあちゃんを観察するうちに、相手の立場になって考えれるようになり成長するというお話です。細かなエピソードには笑いどころも多くて、大人が読んでも楽しめる内容かと思います。
あらすじ・感想文では省略してしまいましたが、主人公の哲哉くんのお友達カズくんのエピソードも印象的です。美人でやさしそうなお母さんだけど、カズくんは不満に思っていること、それを取説を使うことでうまく解決するところなど、ハッピーエンドで素敵でしたよ。
あらすじ・読書感想文読むだけで、本を読まずに読書感想文書けるかもですが・・・カズくんのエピソードが気になればぜひ本を読んでみてください(^^)/
簡単な”感想文の書き方”については、こちらでまとめています☆よければ、あわせてご覧になってみてください♪
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