病院で紹介状を書いてもらったときに封筒に「○○先生御侍史」と書いてありますよね。
「御侍史」ってなんて読むのか、どんな意味があるのか気になった方も多いのではないのでしょうか?
日常生活では目にすることがないこの言葉について、分かりやすく・簡単にまとめてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
「御侍史」の読み方は?
では、「御侍史」の読み方について見ていきましょう。意外と、「御侍史」は辞書にも載っていないことが多く、何と発音すればおおよそ想像はつくものの迷ってしまうのではないでしょうか。
医療関係者でも、読み方が若干ちがうこともありますし。
複数の読み方があるのですが、代表的なものは、、、
御侍史(おんじし)
と読みます。
また、人によっては、
ごじし
おじし
などと読んだりするケースもあります。
最初の”御”という文字の読み方が人によって若干異なりますが、”侍史”は必ず”じし”と読むのは間違いありません。
とりあえず、「御侍史(おじし)」と覚えておくのがおすすめです☆
ちなみに、この言葉が読めなくても全く問題ありません。なぜなら、「御侍史」は医療業界でしか使用されていないからです。医療事務や看護師など医療関係者もよく分かっていないケースもあるくらいなので。
「御侍史」の意味は?
続いて、意味について見ていきましょう。
「御侍史」と調べると辞書にはあまり載っていないと書きましたが、「侍史」で調べると出てきます。この言葉の意味がわかれば、御侍史の意味がすっきりわかります。
というわけで、
「侍史(じし)」の意味について、辞書を引いてみると、、、
1 貴人のそばに仕える書記。右筆 (ゆうひつ) 。
2 《直接渡すのを遠慮して、右筆を通じて差し上げる意》手紙の脇付 (わきづけ) の一。宛名に添えて敬意を表す。
引用:https://dictionary.goo.ne.jp/
となっています。
まず、1番の意味について。
”貴人の側に仕える書記”というと、なんだか堅苦しくて昔っぽい感じがしてしまいますが、分かりやすく言い換えると、
身分が高い人にお仕えする秘書のようなもの
といった意味になるでしょう。身分が高い人=病院の先生というわけです。
続いて、2番の意味について。
”直接渡すのを遠慮して、右筆を通じて差し上げる意”ということからも、お付きの人を通して渡すということが伺えます。
今は昔ほどでもないでしょうが、昔は病院の先生をものすごく位の高い存在として考えていたのでしょうね。
つまり、一言でまとめると
先生は忙しく直接受け取れないこともあると思うので、医療秘書さんなどから渡しておいてもらえないでしょうか?
といったニュアンスです。
また、細かなことを覚えるのはちょっと・・・という場合は、”宛名に添えて敬意を表す言葉”とだけ覚えておくのもよいかもしれません。
先生宛の場合は「御侍史」を使う(「様」「殿」などの代わりに)
と、覚えておくとよいでしょう。別にこれだけ知っておけば、とくに困ることもありませんよ。
「侍史」の意味については以上ですが、
念のため、「御」の意味についてもふれておきたいと思います。
辞書の意味は次の通りでした。
名詞に付く。
- ㋐尊敬の意を表す。相手または第三者に属するものに付いて、その所属、所有者を敬う場合と、敬うべき人に対する自己の物や行為に付いて、その対象を敬う場合とがある。「先生の御話」「御手紙を差し上げる」
- ㋑丁寧に、または上品に表現しようとする気持ちを表す。「御米」
引用:https://dictionary.goo.ne.jp/
というわけで、「御」が入ることによってより丁寧になると思われます。
まとめ
「御侍史」の読み方・意味についてみてきましたが、いかがだったでしょうか?
ここで今回の内容を簡単にまとめたいと思います。
- 読み方:御侍史(おんじし)
- 意味 :「先生は忙しく直接受け取れないこともあると思うので、医療秘書さんなどから渡しておいてもらえないでしょうか?」といったニュアンス
となります。これだけ押さえておけば大丈夫です!!
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