お酒で大失敗!酔っ払いたちが病院で起こした迷惑な珍事件!!

生活のハウツー

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お酒の席は楽しいし、ついつい羽目を外してしまいますよね。酔っ払いたちは最初は陽気で可愛い存在ですが、その後の末路をみなさんご存知でしょうか?酔っ払いも度がすぎると病院や警察のお世話になってしまい、大迷惑な存在になってしまいます。今回は、救急外来で看護師をしている私が、酔っ払いたちの迷惑な珍事件を紹介したいと思います。

  • 週末でご機嫌さん!酔っ払いおじいさん!!×2
  • エピソード2 「『私の唯一の楽しみなんです』お酒で失敗 血まみれ女子」
  • エピソード3「ヤンキーにからまれたおっさんの末路」

の3本です!

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エピソード1 「週末でご機嫌さん!酔っ払いおじいさん!!×2」

微動だにしない酔っ払いおじいさん(70)

金曜日の夜11時頃でした。救急車で2台同時に運ばれた70歳台の男性2人。

どちらも赤の他人で別々の所で飲んでいて、ベロベロに酔っぱらっい動けなくなって救急車を呼びました。救急搬送時部屋は一気に酒臭くなり、全く微動だにしないおじいさんと、対照的にタコみたいに顔を真っ赤にしてクネクネベッドの上で動き回るおじいさんが登場!

 

微動だにしないおじいさんは「この人死んでるの?」と思うくらいいくら話しかけても無反応。1人で飲みに行って、ご陽気を通り越して無になってしまったようです。深い眠りに落ちてるんだなと思いながら、血圧をはかったりしていると、

 

いきなり目をカッ!!!

 

と見開いて「起きた!」と思った瞬間にまた無に戻ってました。

先生に一応『患者さん多分起きました…』って報告したものの、ハゲたヤクザの先生がいくらドスの利いた声で話しかけても無のまま。

「さっき目開けてたよね?!」と、心の中で何度となくツッコミをいれまくりながら、その人の目覚めを待ちました。

そして、奥さんもやっと到着されましたが、かなりあきれ顔。

 

『いっつもなんですよ…』

 

ちなみに、この前はエレベータで倒れていたとのこと・・・

この人、いい大人が何年お酒とお付き合いしてるのか。もうちょっと学習してくれよって感じですね。結局、頭のCT撮って異常ないけど、無のままなので酔いを醒ますために1泊入院することになりました。「ここはホテルではありません!」

病棟の看護師さんに申し送りするときの嫌そうな顔と言ったら、こっちは何も悪くないけど、「すいません」を連発してしまう私。酔いを醒ますためにベッド1床使ってすいませんと、なぜだか私が申し訳ない気持ちになってしまいました。こんな酔っぱらいな迷惑おじいにはなりたくない!

 

タコ(70)と愉快な仲間たち

同時進行で、隣りではタコのおじいさんと愉快な仲間たちが2人くっついてきてました。

 

『おい!姉ちゃん。こいつ頭痛いんだって氷枕くれ!!』

『おい!姉ちゃん。水飲みたいって』

 

愉快な仲間がタコに変わって、様々な要求を大声でしてきます。

私はキャバ嬢か?いや違う、看護師だ。ここはキャバクラではございません<(`^´)>

タコはと言えば、狭いベッドの上をダイナミックに動き回り、ベッドから転げ落ちはしないか、点滴引っこ抜かれないかと私たち看護師を終始ヒヤヒヤさせておりました。

ちなみに、タコと愉快な仲間たちは何十年ぶりかの高校の同窓会で、テンション上がりまくって飲み過ぎたやーつです。タコも同様に頭のCT検査や採血など検査を受けて、異常がなかったので帰宅の方向で話は進んでいました。奥さんも到着し、タクシーで連れて帰ることになってました。

非常にいい感じの流れです。

酔っ払い集団との別れのカウントダウンをし始めたそのときです!!!

 

愉快な仲間たちの1人が赤ら顔でかつ大声で奥さんに、恐ろしい一言を言ったのです( ノД`)

 

「奥さんも大変でしょう。今日は病院に泊めてもらったらどうかな」

 

いらない。1晩に2人の酔っ払いが院内にいるのは辛い!

 

何度も言うようですが、「ここはホテルではありません!!」こうしてタコwith愉快な仲間たちは、救急外来で「ココは入院費が高い」と病院の悪口言ってみたり、盛大に騒いだ後病棟に召還されましたとさ。

「お前が入院させって言ったんでしょう!」

どなたか愉快な仲間たちにツッコんでやってください。酔っ払いは時として、思ったままを口にして、本能のまま行動しているようです。本当にタチが悪い。

エピソード2 「『私の唯一の楽しみなんです』お酒で失敗 血まみれ女子」

こちらも土曜日の11時頃です。週末の11時頃は酔っ払いたちのゴールデンタイムなんでしょうか?本当に週末のこの時間帯は、最低1人は酔っ払い対応をしている気がします。

 

40代女性、自宅前の道路でちどり足でふらついたのちに派手にこけて、頭を切って、出血もあり、救急車を呼んだそうです。救急車が到着し、救急車へ近づきました。40代の女性だし、ぐったりしているだろうと、可憐な感じを想像しながら近づいたところ…

 

『きゃはははははぁ 大丈夫れす』

 

深夜の住宅街の真ん中でご陽気な声がこだましました。救急外来のもう一人の看護師さんも『大丈夫なの?』と声をかけながらも、どこかあきれ顔。救急車からストレッチャーに乗せられて出てきた女性は、頭から全身血まみれのハロウィンのガチ仮装張りの量の血をまといながらも、ご陽気に笑い転げておりました。

女性の頭は5㎝程パックリいっており、髪の毛は血で固まってベタベタになってました。

 

「お酒を飲んで血の巡りが良くなって血が噴き出したんだろうなぁ」

「アニメみたいに噴水ばりにぴゅーっと出たんかな」

 

などと、傷をみながら想像。そうこうしているうちに、すぐに当直の先生が登場!!

 

「ちゃらら~(任侠映画のテーマ曲風)」エピソード1でも登場したハゲたヤクザ先生です。

『どうしたの、ちょっと傷みせて こりゃ縫わないといけないよ』傷を縫う準備をします。

ちなみに、傷を縫う時は、清潔操作なので布をかけて傷だけが見える状態にします。今回は頭を縫うので顔は布で被い隠されます。普通の人は黙ってなすがまま・まな板の鯉となって静かに傷を縫われるのが大半です。

しかし、この血まみれは違います。

 

『えっ、え、なんか目の前が真っ暗になっちゃいましゅた 先生、なんか喋ってください、怖い!!』

 

とにかくしゃべりまくってて、先生にもトーク依頼!

『そんなこと言われたの初めて、話してあげるよ あなた仕事なにしてるの?』

先生も、笑いながらトーク参加。私たちヒヤヒヤ。だって、怖いよこの先生。私たちのヒヤヒヤを一切無視して、会話は続きます。

 

 

血まみれ『看護師でふ』

ヤクザ『看護師か、どこの病院?』

血まみれ『○△病院です 給料安いんですよ、ここで雇ってくれますか?』

 

 

攻めのトーク!!!!こんなんと一緒には働きたくない。断ってくれヤクザ(´;ω;`)

 

 

ヤクザ『そうですかぁ、いいよ(笑)俺の秘書やる?』

血まみれ『きゃはははぁ!!ここは給料いいんですか?今の病院は三交代で準深夜で1万円ないんですよぉ。ここは夜勤いくらですか??』

 

いきなり私に話をふってきたぞ。

私、愛想笑いで回避。ヤクザと血まみれの会話は続きます。

 

 

ヤクザ『あんな、××先生っているよね?あいつ変わってるでしょ?』

血まみれ『はい!変わってます。私嫌いです ウフ』

ヤクザ『そうでしょう!あなたは頭、正常だね』

 

 

血まみれの病院の医師をよく知っているらしく、ヤクザは次々いろんな先生の名前を挙げて、二人で盛り上がっておりました。あまりに悪口言いまくってたので、血まみれモふと我に返りまずいと思ったのでしょうか。ひとしきり言った後、

『病院に運ばれたことと、先生の悪口言った事病院の人に言わないでくだしゃいねぇ』と、半べそで先生と看護師に懇願しておりました。その場にいた全員が苦笑い。

 

「誰にも言わないから安心してください。早く帰ってほしい」そうこうしているうちに傷も縫い終わり、頭のCTを撮って異常なしでご帰宅となりました。帰り際、現実に戻り明日の仕事があることを思い出したのでしょうか、

 

 

血まみれ『わたしぃ明日、日勤なんですよぉ働けますかぁ?』

ヤクザ『働けるよ』

とアッサリ返答。

血まみれ『ホントに働けますか?病院には言わないでくださいねぇ』

 

 

とけっこうしつこい。

「だから、安心してください誰にもいいません。頼むから早く帰ってくれ!!」

時間は午前0時半、お眠むの時間です。シラフのお友達に支えられてご陽気にご帰宅されました。ストレス溜まる仕事だし、飲みたくなる気持ちも分かるけど、人に迷惑かけちゃだめですよね。

エピソード3「ヤンキーにからまれたおっさんの末路」

50歳代男性、ヤンキーに絡まれた挙句、路上でぐったりしているところを警察官に発見される。『頭が痛い』訴えあり、警察が救急車を呼びました。

 

警察官と共に救急車でやってきた、ちょい悪系若者になりきろうとしてなりきれてないおじさん。口臭がかなり酒臭く、酔っぱらってるのか、ぐったりしています。失禁もしていて、オムツと検査着に着替えます。

大人になってからのオムツ、手術とか病気で入院しないかぎり、かなり恥ずかしい光景ですね。ついてきた警察官は一部始終をじっと部屋の隅の方で見ています。ずっと監視されてるみたいで、いつもと同じことをしているつもりなのに、圧迫感というか緊張感がありました。

大きな傷もなくかすり傷程度だったので、消毒など処置をして、検査の結果異常がないので早々にご帰宅の運びとなりました。異常がない・入院適応ではないことがわかるやいなや、警察が先生に喰い気味で質問してきました。

 

『先生、頭をかなり痛がっていたんですが、本当に異常はないのでしょうか?1泊入院と言うのは可能なんですか?』

 

一見、からまれたおっさんのことを心配してる風ですが、おっさんは自宅が遠方らしく、足元もおぼつかない状態なので、警察で1晩面倒みる必要があったと思われます。引き取るのが、面倒くさい感じだったのかなと想像します。

そもそも、こんな遠方でしかも田舎に1人で何しにやってきたのでしょうか?ちょっと目の覚めてきたおっさんに、警察官は何とか家族か知り合いに引き渡したいのか、やさしく声をかけます。そして、やってきた理由がついに明らかになりました!!!!正解は…

 

彼女に会いにやってきた!

 

そうです。友達でも、親戚でもなく、彼女に会いにやってきたそうなのです。彼女に会いに来たのになぜ、ヤンキーに絡まれるほど飲んで挙句、ぼこられてしまったんでしょうねぇ。しらふで彼女のとこに直行してほしかった。目的が全く果たされてない!

 

警察はさらにやさしくおっさんに話しかけます。そしてついに、彼女の名前と連絡先を聞き出すことに成功しました!!!

早速警察が、彼女にお迎え依頼の電話をかけます。先輩看護師さんと『彼女だし、迎えに来てくれるよね どんな彼女かな』なんてのんきに待っておりました。彼女はどんな彼女だったでしょうか?ちょい悪系のおっさんなので、若いキャバ嬢っぽい感じか、はたまた意外と年相応なおばちゃんか、いろいろ想像してしまいますよね。結果からお伝えすると…

 

彼女は残念ながら登場ならずでした。

警察が電話して事情を説明して迎えに来てほしいと伝えると、

 

『なんで私が行かなきゃいけないんですか?義務はありません』

 

とキレてました。

ちょっと、電話の声が漏れ聞こえてきたのでね(;´・ω・)おっさんがなんだか不憫に思えてきました。酔っ払い、若者にボコられ、彼女に愛想つかされる。踏んだり蹴ったりですよね。最終的には警察で、やはり1泊することになり、パトカーで帰ることになりました。

 

お迎えのパトカーを救急車搬入口に横付けして、すぐに乗り込める状態にします。服は全部失禁してびちゃびちゃなので、検査着のまま行ってもらうと思っておっさんに『服は汚れているので、検査着を着ていってもらっていいですからね』と、声をかけました。そのまま、パトカーに乗るのかと思いきや

 

『俺の服は?服着ていく』

 

と、ドア全開の部屋でいきなりオムツ一丁になってしまいました。「わいせつ罪かなんかでつかまっちゃうよ!!」と、思ってドアを閉めようと思ったけど、中と外に警察官が仁王立ちで立っていて、とても閉めることができません。ドアオープンのまま尿でびちゃびちゃの服を着て、警察官に連れられておっさんは帰りました。おっさんが座った後のパトカーには乗りたくないですね。

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まとめ

いかがだったでしょうか?酔っ払いといっても実に様々な迷惑エピソードがありましたね。歓迎会や送別会、お花見、バーベキュー、ビアガーデン、忘年会、新年会、とお酒を飲む機会はたくさんあります。楽しいお酒も飲み過ぎると、自分もしんどいし、周りにも迷惑かけてしまいます。ほどほどにお酒の席を楽しんでくださいね!!

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