今までいくつかの会社をアルバイトとして、社員として、働いてきましたが、いろいろな辞め方を見てきました。よくメディアでも取り上げられる非常識な辞め方の代表例として、メールやライン(LINE)が挙げられますよね。
ラインで辞めることを伝えるのは、あまりイメージが良くないのはわかりますが、面と向かって言いづらい特殊なケースもあります。
そこで本記事では、ラインでの退職願いは、
- 法律上で問題があるのか?
- ブラック企業など特殊な会社の場合はどうなのか?
について主にふれています。あなたの背中を押すきっかけ、少しでも何かの参考になれば幸いです。
ラインでバイト退職願いはマナー違反?
10代・20代へのラインの普及率はすごいものがあります。
メールに親しみ、そこからラインに乗り換えたという30代・40代以上の人とは何か意識がちがうのは確かです。コミュニケーションの感覚のズレというのはある程度しかたないかもしれません。
とはいえ、ラインでの退職は上司や先輩に良く思われないということは容易に想像がつくかと思います。
実際、次のようなアンケート結果があります。会社員を対象にしたものですが、アルバイトでも参考になるでしょう。
Q.ありえないと思う退職届の出し方を教えてください。
1位 メールやLINE 39.7%
2位 SNS経由 17.0%
3位 家族が届ける 10.7%
マイナビウーマン調べ(調査期間:2014年4月)
やはり、1位はラインでした!
他のSNSや家族を通して退職意思を伝えて辞めるという点も、共通するのは、
本人が面と向かって「辞めます」と退職の意思を伝えない
ことです。
やはり、対面してしっかりと意思を伝えるというのが、会社でのマナーと考えることが常識なのです。
いろんな理由で会社に行けないというケースもなくはないので、退職願いの連絡方法は自由でもよいはずとも思いますが。(ちゃんと伝わりさえすれば)
世の中、いっさい連絡もなしに急に来なくなるという人もいるので、まだ連絡するだけマシともとれますが、当面はラインでの連絡は受け入れられることはないでしょう。
バイトを「辞める」ライン連絡で法律的にOKなの?
さて、気になるのはラインでの退職連絡は、法律的には問題ないのかということです。
法律には退職意思の伝え方について細かな制限がないため、しっかりと伝えることができれば、
法的には問題なし
と考えてよいでしょう。
ただし、民法にあるように2週間前には退職意思を伝えましょう。
とは言うものの、やはりマナーとしては直接会って伝えるのがベターです。また、会社の人が多忙でなかなか会える時間が取れそうにないという場合は、なるべく電話で伝えるようにしましょう。
人員がいなくなると、また新たに求人を募集し面接・採用・教育するなど、会社側にたいへん労力がかかるわけですから、なるべく低姿勢で伝えるのがおすすめです。
しかし、次のような場合は、ライン・メールでの退職も仕方ないと思います。世の中にはひどい会社もありますから。
- 「辞める」と言えない空気が会社に漂っていて、ストレスが半端ない
- 退職の意思を伝えたら、ものすごいパワハラが予想される
- 労働時間が法律の限度を超えている
- 面接時に聞いた話とちがい、過酷な業務を強制させられる
- 休みを取らせてくれない
いわゆるブラック企業・ブラックバイトというやつですね。こんな時は、律義に対応する必要はありません。頑張りすぎて、あなたの健康・精神がダメになってしまっては何もなりません。
実際に見た非常識な辞め方
さて、ちょっと余談ですが、実際に過去に私が見たちょっと変わった辞め方についてご紹介します。ここでは、アルバイト・正社員どちらのケースも含まれています。
アンケート結果にあったような辞め方はもちろん、その他のケースもいろいろありました。
- メールで「辞めます」
- ラインで「辞めます」
- ファックスで「辞めます」
- 親が代わりに退職の連絡をする
- 営業に出たまま帰らない
- 無断欠席で音沙汰なし
- 彼女の転勤が決まり、離れたくないため辞める
なんてことがありました・・・。いや~いろいろなケースがありました。
ファックスで辞めますってなかなか古風ですよね、逆に珍しいかも!?なんて思ったり。
あとは、厳しいノルマを課せられる営業会社にありそうなのが、営業に出たまま帰らないというパターン。これはけっこうあるあるではないでしょうか。とくに、新卒で大量に営業職を採用するような会社とか。会社側がまるで使い捨てのように若手を採用する企業にありそうな話です。
ライン・メールで「辞めます」を認める人の考え方
ライン・メールで辞めるケースは非常識と思われるのが基本ではありますが、中にはあたたかな考えを持っている人もいるようです。これはバイトではなく、正社員限定の場合の話なんですが、参考になるのではないでしょうか。
どんな考え方かと言うと、、、
就職活動をする大学生たちは一生懸命エントリーシートを書きあげて、面接に臨み、時間と労力をかけて頑張っても、メール一通であっさり落とされるという経験を何度もしているという事実があります。たしかに、大企業になると第3次選考、第4次選考と何度もふるいにかけて、学生を落としていきますよね。
だから、メール一通で辞めることにも罪悪感を感じにくい。
というわけです。なるほどたしかに、就職活動・転職活動を経験した方のほとんどは、メール一通で不採用を知らせられる経験をしてるはず。もちろん、私も。
最終面接まで進んで不採用メールをいただいた経験ありますが、たしかにあれはなかなかショックでかかったです!数日、何もやる気が出なかったですから。
とはいえ、さすがに退職をメールで済ますのはどうなの?とは思うものの、ほほうと思う考えでした。技術の発展と個人の思考にはどうしてもズレがでてきてしまうものなのだなぁと感じます。
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