いくつになっても、人間関係の悩みから解放されることは難しいもの・・・学校や会社をはじめさまざまな場所で、ストレスを感じ続けている人は多いです。
一方で、悩みもなく楽しそうに日々過ごしている人がいることも事実です。いったいこの違いはどこにあるのでしょう?
本記事では、人間関係がうまくいかない人の原因・特徴と、ストレスから解放されるためのシンプルな1つの方法についてご紹介しています。もしも、人間関係に疲れているなら、ぜひご覧になってみてください。
人間関係がうまくいかない原因
良好な人間関係を築くのが苦手な人は、実際のところ、とても思考力があり、繊細な傾向があると感じます。深く考えるあまり、人間関係がこじれてしまう…そんな経験はありませんか?ここでは、人間関係を築くのが苦手な人に共通する性格・考え方など、7つの原因について見ていきます。
- 自分の話をすることが多い
- 自分が正しいと思う
- 自分に自信がない
- ひきずりやすい
- 自分は”人間関係がうまくいかない人”と思っている
- 人に好かれたい気持ちが強い
- 心を開けない
いろいろな原因がありますが、これらを一言でまとめるなら、
自分のことを考え過ぎてしまっている
と言えるでしょう。このポイントさえ意識すれば、もっと楽に生きていくためのひとつの考え方が見えてきます。人間関係に疲れてしまうのは、もともと思考力があるからこそ。だから、その力を違った方向で発揮することで、誰よりも人間関係がうまくなる人に生まれ変われると思います。
では、7つの原因について詳しく見ていきましょう(^0_0^)
1.自分の話をすることが多い
自分の話を聞いて欲しいという欲求は、誰にでもあることです。共感してほしくて自分のことを喋るというのは、ごく自然な欲求なのですが、限度を超えると周りの人からの好感度は下がります。
なぜなら、相手はあなのことにそこまで関心がないからです。
もちろん、全く関心がないわけではありませんが、少なくとも相手はあなたより自分のことのほうが関心が高いです。そうです、誰しも自分自身にいちばん関心があるものなのです。だから、相手の話をしっかり聞くことが大切になってきます。
「そんなこと言ったって、私は相手の話をしっかり聞いてるよ!」と思われるかもしれません。ここで、意外と多いのが”聞いているふりをしている”ケースです。相手が話している最中は、聞いているようで次に自分が話すことを考えていたり・・・。相づちが変だったり、感情がこもってなかったりで、相手にしっかりバレてます。
こうなると、相手はあなたのことを
話を聞いていない人⇒自分の話ばかりする人
と認識してしまいます。聞く姿勢や態度が元で、人間関係にヒビが入ってしまうので、注意が必要です。相手に関心を持つこと、さらに言うと、”相手の話の中で自分に関心があるものを見つけ出せるアンテナを持つこと”がポイントです。
2.自分が正しいと思う
自分と相手の考え方がちがったり、自分の意見が否定されたりすると、あなたはどう感じますか?
ムッとくる、悲しい、不快、共感できなくて残念、など感じ方の程度は個人差はありますが、マイナスの感情を抱くのではないでしょうか(これは、とても自然な感情なので気にする必要はありません)私も、瞬間的にムッとしてしまうことたまにありますので(`Д´)
ただ、自分の考えと違うからと言って、あからさまに態度・行動に出してはいけません。例えば、相手に強く反論する・不快感を表情や仕草に出してしまう・話のわからない奴と決めつける、などなど。
自分が正しいと思うのは人間なら当然のことです。ただ、それは相手も同じこと。相手は自分自身を否定されたような気持ちになり、あなたにマイナスの印象を抱くことでしょう。だからこそ、相手の話を心から聞いてあげることが大切です。たとえ、相手が間違っていてもです。もし、相手の話の中から1つでも共感できる部分があれば、そこを明確に言葉で伝えるのがおすすめです。それをするかしないかで、あなたへの印象は大きく変わることでしょう。
3.自分に自信がない(自分が嫌い)
自分に自信がないケースには、主に2種類あります。それはこちらです。
- おどおどして、いかにも自信なさ気なタイプ
- 自分アピールが強くて自意識過剰なタイプ
いつもおどおど・びくびくしていているタイプは、説明不要だと思います。見た目通り、自信がないことが伝わってきますよね(このタイプの方は、とても謙虚で優しい傾向があり、劇的にコミュニケーション能力がアップする可能性を秘めています!後ほど詳述する対策方法をお試ししてみてください☆)
自意識が強く自分勝手なタイプというのは、一言で要約すると”自分を良く見せようとする人”のことです。自分の趣味・特技・有名人○○と知り合い、など相手が聞いてないのに話したりする人、いませんか?
このタイプは、一見、相手のことを意識しているようですが、実はそうではありません。”自分がよく思われたい”ということ、つまり、”自分”を意識しているのです。この考え方を変えるには、自分を好きになること・ありのままの自分を受け入れてあげることが大切です。
4.引きづりやすい
過去の失敗をいつまでも引きづってしまうと、その後の人間関係に大きな影響が出てしまいます。
険悪なムードになった相手と、学校や会社などで、顔を合わせ続けなければならないことはよくありますよね。もしも、その時の不快な気持ちがあなたの頭の中に残っていれば、声・表情や振る舞いに必ず出てしまいます(隠しているつもりでも、かなりの確率で相手には察知されています)
当然、相手も意識してしまい、以前の険悪なムードを思い出し、今回もマイナスな事態になる・・・ということになりかねません。それを繰り返すことで習慣となり、この辛い状況が定着してしまうというわけです。
ひきづってしまうことの一番の問題点は、あなたにかかるストレスがとても大きいということ。何度も以前の失敗・嫌な出来事を脳内で再生するわけなので、本来一度だけ味わうだけでよいマイナスな感情を何度も味わってしまうことになるのです。あなたの心の古傷を何度もナイフで傷つけるような、精神的な自傷行為と言えます。
そして、恐ろしいことに”この人とは上手くやっていけない”と思い込んでしまい、そうなるような行動を無意識でしてしまうことなのです。
5.”自分は人間関係がうまくいかない人”と思っている
自分のことを”人間関係を築くのが苦手”と思っている人は、たくさんおられます。
私だってそうでした。何度も失敗を繰り返す中で、知らず知らずのうちにそんな自己イメージが定着してしまいました・・・その思い込みは自分を傷つけ、周囲と打ち解けられず長年、孤独な日々を過ごしていました。
でも、元から”人間関係がうまくいかない人”なんて存在しません。そう思い込んでいる人がいるだけです。自分に対する思い込みは想像以上に強烈で、私たちをそうなるように導きます。
だからこそ、そんな間違ったイメージから解放されて、もっと等身大で適切な自己イメージを見つけてあげることが大切です。人間は、自分が思った通りの人になるのですから。ちょっと、怪しい系の話に聞こえるかもしれませんが、これは厳然とした事実だと思います。
6.人に好かれたい気持ちが強い
よほどの天邪鬼さんでない限り、人に嫌われたいと思っている人はいませんよね。誰だって、嫌われるよりは好かれたいと思っているはずです。
でも、それが強すぎると問題がでてきてしまいます。
人に好かれたい気持ちが強い⇒誰からも好かれたい
とエスカレートしてしまうと、精神的に辛い状況となります。誰からも好かれたい(嫌われたくない)となると、当然ながらハードルが高すぎます。常に相手のことを意識して頑張り続けなければいけません。これでは、身が持ちません(-_-;)だからこそ割り切って、
全員から好かれるのは無理⇒多くの人と普通の関係を築く
これを意識するのが、おすすめです。
好かれたいと思って接していると、相手もその意識が透けて見えマイナスな印象を抱くケースも多々あります。媚びやお世辞が嫌われる理由と同じです。フラットな気持ちで接するほうが、自然にいったりするものです。「人に好かれるには、好かれようと思って接しないこと」なんて言葉を何かの本で読みましたが、これはその通りだと思います。
7.心を開けない
”心を開かない”ことは人間関係において悪いことである、とよく言われがちですが、この言葉は誤解されやすいように思います。
心を開いて、自分のことを何でもかんでも話すというのは良いことでしょうか??
自分のことをことさらに隠す必要はありませんが、それ以上に相手の話を聞くことが大切です。
だから、心を開かない(自分のことをあまり話さない)ということ自体は、さほど問題ではありません。
問題なのは、”他人に否定されるのが怖くて自分のことを話せない”というケースです。自己防衛本能が強すぎて、全然話せないとなると、人付き合いに支障が出てきます。
- 「こんなことを言ったら、ちょっと失礼かな?」
- 「知らなかったら、バカだと思われるかな?」
- 「今の言い方、相手を怒らせてしまったかな?」
などと、会話中に考えていたら、何もコミュニケーションが取れなくなってしまいます…相手のことを考えているようで、実際は”よく思われたい”という自分のことばかり意識している点も問題です。
このように、自分に自信がないと、自然な会話が難しく、相手に悪印象を与えてしまいかねません。少々、相手に否定されようとも、そこまで相手はあなたに関心を持っていないのが現実です。そんな軽い気持ちでふわっと話せれば、印象は大きく変わりますよ。
相手を好きになる(打ち解ける)には、まずは自分を好きになることが先決です 😛
さて、ここまで7つの原因を見てきましたが、どれにも共通するのは、
”自分自身のことを意識し過ぎている”
ということでした。だから、この意識を変えてあげることで、あなたの印象は一変します。ここからは、人間関係を良くする1つのシンプルな方法についてご紹介します(^^)/
人間関係のストレスから解放されるシンプルな方法
人間関係がうまくいかない問題はさまざまありますが、一言に要約すれば”自分を意識し過ぎている”ことと言えます。人に良く思われたい、嫌われたくないなどの感情ですね。これらが大元の原因です。この感情さえ消えれば、人間関係のストレスが激減します!
「そんなことできるわけないよ~」と思われるかもしれませんが、そうでもありません。ゼロにすることは難しいかもしれませんが、大幅に減らすことは十分に可能です。そのための方法とは、、、
セルフイメージを変えること
です。
セルフイメージとは、自分について抱いているイメージのことです。例えば、”自分は○○な人間だ”と思っていることです。
- 自分はコミュニケーションが苦手
- 人付き合いが苦手
- 飲み会の席で楽しめない
などなど、本記事をご覧になっているあなたは、おそらく人間関係についてマイナスなセルフイメージを多かれ少なかれ持っておられるのではないでしょうか?私自身もそうでした。
この自分に対する思い込みの影響力は強烈で、何度もこの言葉を頭の中で唱えることになります。ウソのような話ですが、一種の暗示効果が働き、そうなる(人間関係がうまくいかない)ように無意識で行動してしまうのです。そのため、よりこのセルフイメージが強固になり、負のスパイラルが繰り返されるというわけです。
だから、このセルフイメージを変えてあげることが解決策です。
では、どう変えるのが良いのでしょう?
”人間関係を築くのが得意だ”
とできれば問題ありません。ただ、いきなりそんな風に意識を変えるなんて、まず不可能です(-_-)苦手だと思い続けてきたことを、急に得意だと思うことができれば、誰も苦労しません。
そこで、おすすめなのが、、、
私は、相手の良い所を見つけるのが得意だ
と自分に言い聞かせることです。人間関係の苦手意識は無理に変える必要はありません。これは、私が実践している方法なのですが、結果的にこの考え方が突破口となり、人付き合いの苦手意識が大きく減りました。
”相手の良い所を見つける”ことが効果がある理由は、前半で見てきた人間関係が上手くいかない7つの原因を全て解消できるからです。
7つの原因は、どれも自分自身のことを意識し過ぎているために引き起こされるものでした。だから、相手へ関心を向けることに注力することで、会話は大きく良い方向へと向かいます。心から誉めれるポイントを見つけ出し、思い切り誉めてあげましょう。
残念なことに、人は成長するにつれて誉められる回数はぐんと減少します。だからこそ、心から誉めてくれるあなたはとても稀有な存在になれるんです。ほんの少し誉めるだけでもあなたの印象はプラスに変わっていくことでしょう。(お世辞だと逆効果になる可能性があるので、ご注意ください)
あわせて、相手の長所を探そうと強く意識することで、相手の短所が見えづらくなる効果も期待できますよ。どんなに嫌な人でも、人間ひとつくらい誉めれるポイントはあるものと割り切って、会話に臨みましょう(^^)/
まとめ
人間関係がうまくいかない原因と対策について見てきましたが、いかがでしたでしょうか?ここで、簡潔にポイントをまとめておきたいと思います。
人間関係がうまくいかない7つの原因
|
7つの原因の共通点⇒”自分自身のことを意識し過ぎていること”
人間関係のストレスから解放される方法
人間関係が苦手というセルフイメージ(自分への思い込み)を変えます。ただ、いきなり苦手意識をなくすのは不可能なので、
”私は、相手の良い所を見つけるのが得意だ”
と言い聞かせることからスタートです。そして、できるなら心からの称賛を伝えましょう(お世辞は厳禁)
以上となります。
これまで自分に向いていた意識(相手から嫌われたくないetc)を、相手に向けることで、コミュニケーションは一変します。
相手の長所を探そうとすることで、聞く力や謙虚さが養われ、何よりストレスが減少します。相手からあなたへ良い反応が返ってくることが増えるでしょう。このような小さな成功体験を積み重ねていくことで、人間関係やコミュニケーションの苦手意識が減少していきますよ。マイナスになることはないので、ぜひとも相手の良い所探しを始めてみてはいかがでしょう☆
コメント