学校の授業中や会社の会議中など静かな場所で、お腹の音が「ぐ~~」「ごろごろ~」と鳴って恥ずかしい思いをした経験は、誰しもあるのではないでしょうか。たまに、耳を疑うくらい大きな音が鳴ったりするともう大変!何にも集中できなくなってしまいます…。
そんなやっかいなお腹の虫ですが、音が鳴るには理由があります。今回は、その原因と適切な対処法についてご紹介します。音が鳴るのをしっかり防いで、安心の毎日を送っていきましょう♪
お腹が鳴る理由・原因は?
生活習慣に関することから精神的なものまで、さまざまな原因があります。ここでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。あなたはいくつ当てはまるでしょうか?
胃の収縮(空腹時)
お腹が空いている時に鳴る音は、胃の収縮運動が原因です。
空腹時は胃の中に、食べ物がほとんどない状態。しかし、食べ物がない状態になっても、胃の動きは止まりません。少しは休憩しますがまた動き出し、音を発生させます。お腹の音の鳴るタイミングに波があるのは、胃が休憩と運動を繰り返すためです。
腸の音(食後・満腹時)
お腹がいっぱいの時にも鳴ることがあります。これは、胃で食べ物を消化した際に発生したガスが、腸に送り出される時に音が出るためです。また、このガスはおならとしても排出されます。
お腹の音が出るしくみを簡潔にまとめると、次のようになります。
お腹の音が鳴るしくみ
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ポイントは、空気やガスです。これが多いと、音が鳴りやすくなってしまうのです。取り上げるさまざまな原因は、どれも空気・ガスに関係するものです。
お腹が鳴りやすい食べ物
どんなものを食べるかで、お腹の音の鳴りやすさが変わってきます。音が鳴りやすい代表的な食品はこちらです。
- さつまいも・大豆・ごぼう等(不溶性食物繊維)
- 炭酸飲料
- 冷たいもの
- 熱いもの
- 辛いもの
不溶性食物繊維が多く含まれる食べ物は、ガスが発生しやすい特徴があります。炭酸飲料は空気を多く含んでいるため、音が出やすくなります。刺激的な食べ物も、基本的に胃腸に負担がかかってしまい、良くありません。
とくに、よく冷えた炭酸飲料はダブルで負担をかけてしまうので、注意したいところです。
早食い
早食いをすると、食べ物と一緒に多くの空気を吸い込んでしまいます。早く食べようとすると、すごい勢いで食べ物を口に運び、吸い込むように食べてしまいますよね。この時、たくさんの空気がお腹に入ってしまい、音が出やすくなります。
呑気症(空気嚥下症)
大量の空気を呑み込むことによって、胃や腸に空気がたまり引き起こされる症状のことです。お腹の音が鳴る、げっぷ、胸やけなどが出ます。この主な原因は、ストレスと考えられています。
学校や職場など日常生活でも緊張・不安を感じることはありますよね。このようなプレッシャーを感じた時に、無意識に起こってしまうのが呑気症です。ストレス社会と言われる現代、隠れ呑気症の方が増えてきていると言われています。
奥歯の噛みしめ癖
上下の奥歯がくっつく状態は、誰しも日常生活の中でしています。ただ、無意識に長時間続けていると、お腹が鳴りやすくなってしまいます。その理由は、論より証拠ということで、一度やってみるとすぐに実感できます。
突然ですが、5秒ほど奥歯をぎゅっとかんでみてください。
ゴクッと空気や唾液を飲み下しませんでしたか?
お腹の音の主な原因は、消化時に発生するガスです。奥歯の噛みしめ癖は、空気を飲みこんでしまいやすく、そのため音が鳴りやすくなるのです。無意識にやってしまので、自分で対策をするのはやや難しいですが、次のような生活習慣が関係していることが多いです。
- 何かを集中して頑張ってる時に噛みしめてしまう
- 緊張・不安な時に噛みしめてしまう
- 猫背(顔を下に向けると奥歯がつきやすい)
どれも対策するのは難しいと思われるかもしれませんが、おすすめのストレッチによる姿勢改善のやり方を、本記事のもう少し下でご紹介しています。
姿勢が悪い
上半身の姿勢は、お腹の音に大きく関係します。とくに、注意したいのがこちらの3つです。
- うつむくことが多い
- ストレートネック
- 猫背
顔を下に向けると、上下の奥歯がつきやすく、舌が口の上につき唾液を飲み込みやすい状態になります。ストレートネックや猫背の方もこれに近い姿勢を取る傾向があり、空気を多く吸い込んでしまいます。
パソコン、スマホを使う時は特に気をつけたいところです。
ウエストがきついファッション
お腹を過度に締めつけると、胃腸に負担をかけてしまい、音だけでなく体にも良くありません。ベルトを強く締めすぎたり、パンツ・スカート・ストッキングなどは気をつけたいところです。
便秘・下痢
便秘や下痢の時は、お腹にガスが溜まりやすい状態になっています。ぐるぐる、ごろごろ、ギュ~など、音が激しく鳴ることが多いですよね。溜まってしまった便によるガスの発生、衰えた胃の収縮運動でガスが流れていきにくい、などで腸内環境が悪くなっているためです。
お腹の音を止める方法
ここからは、お腹の音を鳴らないようにする効果的な対策についてです。簡単ですぐに試せる対処法から順番にご紹介していきます☆
空気を思いきり吸い込む
空気をめいっぱい吸い込むことは、一時的な対策として効果があります!
なぜなら、胃を空気でいっぱいにしてしまうことで、胃の収縮運動が一時的にストップし、音が鳴るのを防げるというわけです。もちろん、ずっと空気を吸いっぱなしにはできませんので、実行するタイミングが大切です。
音が鳴る直前に吸い込んで、峠が過ぎたな~と思ったところで、通常の呼吸に戻します。とはいえ、個人差があるので完璧に使いこなすには、実践あるのみです!
背筋を伸ばす
背筋をしゃんと伸ばすことで、腹圧が高まり、胃の活動を一時的に抑えることが可能です。とくに、猫背やストレートネック気味な方にはおすすめです。
空気を思い切り吸い込む方法とあわせることで、より高い効果が期待できますよ。
気にしない
簡単なようで、難しいのでは!?と思われるかもしれません。音が鳴りそうな時はそればかり気にしてしまいますよね。
でも、空気を思い切り吸い込む・背筋を伸ばすといった方法で、何度かやり過ごしているうちに、お腹のことを忘れてていつの間にか止まってた♪なんて、ことも起こります☆
ちょっと神頼み的な方法ですが、自分の思考をコントロールできるというストイックな方は、ぜひチャレンジしてみてください。
ウエストを伸ばす(簡単おすすめグッズ)
ウエストをきつく締め付けると、胃腸に負担がかかってしまいます。ウエストが苦しくないスカート・パンツなどに変えれば解決ですが、理由があって我慢していることもありますよね。
制服のスカート、礼服のスーツなど、ウエストだけ我慢すれば履けるしできたら買い替えたくない・・・
そんな時におすすめなのが「ミニノビル」です。
取り付け簡単、ウエストだけを楽に緩めることのできるアイデア商品です。他にもジーンズ用など種類がありますので、必要に応じてチェックしてみてください。
上半身の姿勢を良くするストレッチ
猫背など姿勢が悪いと、空気を吸い込みやすくなります。また、うつむき気味の悪い姿勢でいると、精神的に悪影響があり、ストレスが溜まりやすいとも言われています。
ただ、姿勢が悪いとわかっていても、なかなか治すことは難しいのではないでしょうか。意志の力だけで治すのはかなりの努力が必要です。
そこで、おすすめなのがストレッチです。もちろん、ただのストレッチではなく、人間が本来持つ野生の力を呼び起こす「ロコムーブ」という方法です。わかりやすい解説つきの動画をご紹介します。
こちらは、座った状態で簡単にできるリトル・フェニックスというポーズです。
続いて、立った状態で行うフェニックスです。
やってみると、すぐに効果を実感できると思います。
どちらも、肩甲骨がぎゅっと中央に寄ることで、背中ある筋肉(広背筋)に力が入り、自然と背筋が伸びます。首こり・肩こりにも大きな効果を発揮します。また、ぽっこりお腹を引っ込める効果も期待できますよ。
ちなみに、私はこの動きを毎日続けることで、猫背を改善することができました。もしも、姿勢が悪いな~と感じているなら、簡単にすぐできるフェニックスのポーズ、ぜひお試ししてみてはいかがでしょう。
👉このストレッチの詳細はこちら⇒ロコムーブ
便秘対策(ガス抜き体操・オリゴ糖)
便秘で内臓の働きが良くない時に、おすすめの対策を2つご紹介します。薬を使わずに簡単にできる体操と食品について、見ていきましょう。
ガス抜き体操で、ウエスト回り・股関節を適度にひねってあげることで、腸の活性化を促します。簡単な体操なので、夜寝る前などの習慣にしてみてはいかがでしょう。
そして、カイテキオリゴというオリゴ糖食品です。
日本一売れているオリゴ糖食品、口コミでも評判なのでご存知の方も多いと思います。自然にスッキリできたという声が多く、その実績は本物。便秘がなかなか治らないとお悩みなら、試してみる価値は充分にあります♪
👉詳細はこちら⇒カイテキオリゴ
手のツボ(合谷)
手のツボを押すのも、ひとつの方法です。何にでも効く万能ツボと言われている「合谷(ごうこく)」です。
頭痛、肩こり、歯痛、アトピー、ストレス、いびき、便秘、下痢など、効能を挙げればキリがないほどのツボです。信じることで、効き目が高まるはず♪
ツボの場所はこちらです。
人差し指と親指の付け根、写真の赤丸のところです。ちょっとわかりにくいので、迷わず見つけられるこちらをご覧ください👀
すぐに、見つかったのではないでしょうか♪
後は押すだけ。グ~ッと押してもよし、ぐりぐり押しても良し、気持ちいい方法でやってみてださい。
まとめ
お腹の音が鳴る原因・止める方法について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。ここで、今回の内容を簡潔にまとめておきたいと思います。
音が鳴る原因
胃腸内で発生する空気・ガス (生活習慣・呑気症・便秘・悪い姿勢などで量が増える) |
音を止める対処法
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いろいろな対処法がありますが、1~3が即効性がある一時的な方法、4~6が根本から解決する方法となっています。その他、ゆっくり食べる、腸の活動を促す山椒を食べてみるのもおすすめです。
お腹の音で恥ずかしい思いをしないためにも、ぜひ習慣にしやすいものから取り入れてみてください(^^)/
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