おじさんという言葉、日常で何気なく口にすることが多いですが、意外と漢字では自信を持って書けないということはありませんか?
結婚式など親戚が集まる場では、この漢字を目にする機会がありますので、意味を押さえておきたいところです。
本記事では、そんな混同しやすい
- 「伯父」と「叔父」の意味
- 「小父」との違い
について、わかりやすくまとめています。パッと目で見てわかる内容なので、ぜひご覧になってみてください。覚え方のコツもご紹介しています。
”伯父”と”叔父” の違いは?意味と使い方
伯父と叔父の違い、あわせて伯母と叔母の違いについてポイントをまとめています。一緒に覚えると一石二鳥なので、それぞれについて見ていきましょう。
伯父・叔父
まずは「おじ」について、辞書的な意味を見ていきましょう。
伯父(おじ)
父母の兄弟。
父母の兄。また,伯母(おば)の夫をもいう。http://www.weblio.jp/
叔父(おじ)
父母の兄弟。
父母の弟。また,叔母(おば)の夫をもいう。
http://www.weblio.jp/
整理をした図がこちらです。
図で示した通り、伯父・叔父の関係は次のようになります。
父母の兄・・・伯父
父母の弟・・・叔父 |
伯母・叔母
同様に、「おば」も辞書的な意味を見ていきましょう。
伯母(おば)
父母の姉妹。
父母の姉。また,伯父の妻をもいう。
http://www.weblio.jp/
叔母(おば)
父母の姉妹。
父母の妹。また,叔父の妻をもいう。
http://www.weblio.jp/
伯父・叔父と同様に、父母より年齢が上か下かがポイントとなります。もう一度、同じ図で確認してみましょう。
伯母・叔母の関係も伯父・叔父と同じく、
- 父母の姉・・・伯母
- 父母の妹・・・叔母
となります。
最後に整理をすると、
父母より年上⇒伯父・伯母
父母より年下⇒叔父・叔母
となります。父方・母方は関係がなく、父母より年齢が上か下かだけがポイントです。
ここで、応用編です。少しややこしいケースですが、次のような場合についても見てみましょう。図を見ないで考えてみてください。
Q.伯母(父の姉)の配偶者が父より年下。この配偶者は伯父?叔父?
A.伯父
Q.叔母(母の妹)の配偶者が母より年上。この配偶者は伯父?叔父? A.叔父
補足 ・配偶者の年齢は関係なく、伯母の配偶者は伯父、叔母の配偶者は叔父になります。 ・父母の兄弟の配偶者は、義理の伯父(叔父)伯母(叔母)になります。 |
その他の”おじ” 小父の意味と使い方
”おじ”には、もうひとつ「小父」があります。まずは、辞書の意味を確認しておきましょう。
小父(おじ)
他人である年輩の男性をいう語。「さま」「さん」を付けて用いる。
http://www.weblio.jp/
非常にシンプルです。
他人である年配の男性全般に使える呼称です。父母の兄弟は上で見てきたようにきっちりと区別して使う必要がありますが、その他は全部この小父さんとなります。
伯父・叔父の覚え方のコツ
ここでは、覚え方のコツについてご紹介します。
父母の兄弟・姉妹で、父母より年上か年下かで使い分けるということはすぐに覚えられると思います。
ただ、問題はその先です。
父母より年上が「伯父」「叔父」どっちだったかな?
と迷ったりするケースが多いのではないでしょうか。実際、私もどちらだったか思い出せなかった経験があります…。
そこで、考えたのがこの覚え方です。
伯父
伯を使った言葉「伯爵」⇒何だか身分が高そう⇒目上の人⇒父母より年上⇒伯父
叔父
こちらは、イメージ記憶です。「叔」という漢字は「上」「下」「又」に分解できます。上半身を小さくして又(股)を閉じている人をイメージします。
(あくまで、私の勝手なイメージです)
何だか頼りなさそうな印象を抱きますよね。
頼りなさそう⇒弟⇒叔父
※もちろん、弟=頼りないというわけでありません。覚えるための方便ですm(__)m
私の場合、上記の方法で覚えています。もしよければ、使ってみてください。
ちなみに、もう少し知的な四字熟語を使った覚え方があります。「伯仲叔季」という言葉です。
意味はこちらです。
伯仲叔季(はくちゅうしゅくき)
兄弟姉妹の順序をいう語。伯は長男(長女)、仲は次男(次女)、叔は三男(三女)、季は末子。 goo辞書
まさに、兄弟姉妹の順序を表すそのままの意味です。四字熟語が得意な方は、こちらの方が効率的ですね。
まとめ
「伯父」「叔父」の違い、あわせて「伯母」「叔母」の違いについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。ここで、今回のポイントを要約しておきます。
おじ(おば)の違い
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伯父・叔父の覚え方
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以上となります。これでばっちり覚えて、おじさん(おばさん)マスターです♪もう調べる必要もなくなるはず。少しでもあなたの記憶のヒントになれば幸いです。
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