お礼状の手紙でよく使う敬語一覧|尊敬語・謙譲語・丁寧語の基本

手紙・ハガキのマナー

お礼の手紙

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お礼状を書こうと思うものの、書くのが億劫になって後回しにしてしまうことありませんか?その原因のひとつに、言葉遣いが難しい、とくに敬語の使い方がややこしいという声をよく聞きます。たしかに、手紙となると普段使わない堅めの表現を使いますし、おしゃべりの時とは違った、尊敬語・謙譲語・丁寧語のボキャブラリーが必要になってきます。

ただ、なかなか頻繁に書く機会がないですしなかなか慣れないのが現実です・・・。そこで、今回はお礼状の手紙でよく使う敬語を一覧にしてみました。あらかじめ書く前にチェックすることで、迷いが減ってよりスムーズに書き進めて行けることでしょう。

すぐに確認しておきたい単語が見つかるように、動詞の一覧表・名詞(呼称/その他)の一覧表に分けていますので、早見表として活用して頂ければ幸いです♪

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お礼状に使う敬語 動詞一覧

基本形尊敬語謙譲語
言う・話す仰る、お話しになる、言われる申し上げる
会うお会いになる、会われるお目にかかる、お会いする
見るご覧になる見せていただく、拝見する
聞くお聞きになる、聞かれるお聞きする、うかがう
行くいらっしゃる、おいでになるうかがう、参る
来るお越しになる、いらっしゃる、おいでになるうかがう、参る
送る(贈る)お送り(贈り)くださる拝送する、お送り(贈り)くださる、送らせて(贈らせて)頂く
くれる・与えるくださる、賜る差し上げる
受け取る・もらうお受け取りになる、お納めになる頂戴する、いただく、賜る
借りるお借りになる、借りられるお借りする
知っている・知るご存じ、お知りになる存じ上げる
食べる・飲む召し上がるいただく、頂戴する
死ぬお亡くなりになる、亡くなられる亡くなる
するされる、なさるさせていただく、致す

※○○様など、○○となっているものは全て名前が入ります

※伯父・叔父、伯母・叔母の使い分けについて
伯父:父・母の兄、叔父:父・母の弟、伯母:父・母の姉、叔母:父・母の妹

お礼状に使う敬語 呼称一覧

基本形尊敬語(相手方の呼び方)謙譲語(自分側の呼び方)
相手○○様、貴方、貴殿、貴君私、私ども、小生、当方、手前ども
○○様、ご主人様、旦那様夫、主人
奥様、奥方様、ご令室様妻、家内、女房
子どもお子様、お子さん、お子様方、○○様子ども、子どもたち、○○(名前)
息子ご子息様、○○様、○○ちゃん(さん)息子、長男(次男)、せがれ、○○(名前)
お嬢様、○○様、○○ちゃん(さん)娘、長女(次女)、○○(名前)
お父様、お父上
お母様、お母上
両親ご両親様、お父様お母様、お二方様父母、両親、二親
家族ご家族様、ご家族の皆様、ご一行様家族一同、私ども
祖父おじい様、お祖父様、ご隠居様祖父
祖母おばあ様、お祖母様、ご隠居様祖母
お兄様、兄上様兄、長兄(次兄)
弟様、弟さん、弟君弟、○○(名前)
お姉様、姉上様姉、長姉(次姉)
妹様、妹さん、妹君妹、○○(名前)
甥御様、○○様
姪御様、○○様
叔父/伯父叔父/伯父様、叔父/伯父上様叔父/伯父
叔母/伯母叔母/伯母様、叔母/伯母上様叔母/伯母
上司ご上司、ご上役、貴社長(貴課長、貴部長)上司、社長、部長、課長
会社御社、貴社当社、弊社
貴店、貴支店、貴社弊店、弊社
友人ご友人、お友達、ご学友友人、友達、旧友、学友
先生先生、○○先生、お師匠様先生、恩師、師匠
学校貴校当校

お礼状に使う敬語 名詞一覧

基本形尊敬語(相手方の呼び方)謙譲語(自分側の呼び方)
品物ご厚志、ご芳志、けっこうな品、お心ぐくしの品、ご配慮、銘菓、銘酒、美酒、美果(果物の場合)ささやかな品、心ばかりの品、粗品
手紙お手紙、お便り、ご書状、ご書面、ご芳書手紙、書状、書面、寸書、一筆
返事お返事、ご返信、ご回答返事、返信、返答、回答
意見・考えご意見、ご高見、お考え考え、私見、見解、所見
気持ちお気持ち、お心遣い、お気遣い、ご厚情気持ち、私意
協力・支援お力添え、ご協力、ご支援、ご尽力、ご指導・ご鞭撻お手伝い
住まい・居住地ご住所、お住まい、お宅住所、こちら、わが家、拙宅、住まい
名前お名前、ご芳名名前

敬語の分類 現在は5種類に増えてる!?

アッと驚き目を丸くする女性

お礼状の書き方として大切な敬語はすでにご紹介しましたが、ここでは少し敬語の豆知識を。敬語と言えば、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類と国語の時間に習った方も多いと思いますが、現在では5種類に分類されているのです。

2007年に、文化審議会の国語分科会が発表した「敬語の指針」では、現代の用語に合わせて5種類に変更されています。その5つとは、こちらです。

 

尊敬語

相手を敬って使う、相手の動作・状態を高める言葉。
「おっしゃる」「なさる」「おいでになる」など

 

謙譲語Ⅰ

自分側の動作・状態を低めて、その相手を高め、敬意を表す言葉。

「伺う」「申し上げる」など

 

謙譲語Ⅱ

自分側の行為・ものごと等を、話や文章の相手に対して丁重に述べて、敬意を表す言葉。
「申す」「参る」「存じる」など

 

丁寧語

話し手の丁寧な気持ちを直接表現するための言葉。
「です」「ます」「ございます」など

 

美化語

表現の上品さ、美しさの水準を上げるための言葉。単語の頭に「お」や「ご」をつけたものが多いが、言い換えたものなどもある。

「お体」「お料理」「ご理解」「ご挨拶」「お手洗い」(便所の言い換え表現)、「おひや」(水の言い換え表現)など

 

ただ、5種類の分類方法はすごくややこしいと思いませんか?とくに、謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱの違いは細かいですし、覚えるのも一苦労です・・・ただ、上記のお礼状でよく使う敬語一覧表を見て頂ければ、お気づきだと思いますが

お礼状を書くのに5分類を理解する必要はありません。

従来通り、尊敬語・謙譲語・丁寧語が自然に使えれば、まったく支障がないので恐れるに足らずです。お礼状を書くにあたっては特に大事ではありませんが、敬語関連ということで少し注目してみました。

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まとめ

今回は、お礼状の書き方の中でも気をつけたいポイント、敬語についてまとめてみました。よく使われる単語のみを厳選しましたが、表で見るとそこそこ数が多いと感じられたかもしれません。ただ、お礼状を誰宛へ出すのか、内容によって、ぐっと使う敬語は限られてくるので、何度か出すうちに慣れてくると思います。

初めは、少しとまどうこともあるかもしれませんが、一覧表を参考にして頂ければ幸いです。素敵なお礼状を書いて、良い関係を築いていきたいものですね。

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