お彼岸ではお供えを持っていくことが多いですが、そこで知っておきたいのが、のし(熨斗)のマナーです。
今回は、お供え用ののしの選び方・書き方や意味についてまとめています。シンプルに要点のみを載せているので、すっと頭に入ると思います♪
これでもう、お店でお供えを買う時に迷う心配もなくなります☆
あわせて、のし袋(不祝儀袋)の表書きといったちょっと迷いやすい点についてもふれていますので、ぜひご覧になってみてください。
のしの意味と選び方
お供え物の箱につける掛け紙 のし紙について、特に知っておきたいことが2点あります。それは「結び切り」を使うこと、「地方で色がちがう」ということです。それぞれを絵で見てみると、一目瞭然です。
1.結び切り
お彼岸のお供えには、上の絵のように水引き(中央の帯紐)が結ばれていない結び切りタイプを使います。この結び切りの意味は、「簡単にほどけない⇒悲しみを繰り返さない」という意味が込められています。
一方、水引が結び切りではなく、下の絵のように蝶結びタイプのものもあります。こちらは主にお祝い事に使用されるので、お彼岸では使われません。
蝶結びタイプののしは、お年賀・お中元など何度あっても良いめでたい用途の時に使われます。まれに、お彼岸でお寺にお礼の品を渡す際に紅白の蝶結びをつけるケースがあるようですが、地域やお寺の慣習にもよるので難しいところです。わからない場合は、無地の白い紙を使うのが無難です。
2.関東と関西でのし紙がちがう?
のし紙の中央の帯(水引き)の色が、地方によって異なるので注意が必要です。
□関東は黒白
□関西は黄白
※一般的には、関東地方が黒白、関西地方が黄白となりますが、先方の家のしきたり・地域によってちがいがあるので、気になる場合は事前に知人・親戚などに確認されるのがおすすめです。
のし(熨斗)の書き方
のし(熨斗)の書き方ですが、ポイントは「表書き」くらいです。たくさん覚えることもないので、一度整理して覚えればずっと使える知識になります!さっそく見てみましょう。
表書きの種類
表書きとは、水引の上側に書かれている用途を表す言葉です。お彼岸の場合は、「御供」「お供物」などと書きます。
他にも「御霊前」と「御仏前」という表書きもあり、これは少し使い分けがややこしいです。ポイントは、先方が四十九日を過ぎているかどうかです。
忌明け前(四十九日の期間内)なら「御霊前」、忌明け後(四十九日法要の後)であれば「御仏前」となります。
御供え物を渡すタイミングはいつがいい?
御供え物を渡す時は、おおむね帰省などで実家に帰った際だと思います。いつ渡すべきなのか、初めのうちはタイミングに困るかもしれません。
それぞれの家庭で違いがでてきますが、迷った時は早いほうがいいと思います。挨拶を済ませたら、すぐに仏壇に行き御供えしお参りさせてもらうくらいがおすすめです。大切に思われていると感じ、印象もきっと良くなります。
のし袋(不祝儀袋)の書き方
お供えの代わりに現金を包むというケースもあります。この時に使うのが、のし袋(不祝儀袋)です。お店でのし袋を買おうと見てみると、いくつか種類があって迷いませんか?ポイントは、用途によって変わるということ。主に、次の2通りになります。
お参りに持参する場合:「御仏前」「御供物料」「御花料」
お寺さんへの読経の謝礼:「御布施」「御車代」
お墓参りに持参するか、お寺さんへ渡すかで変わってきます。お墓参りの表書きで、お供え物の代わりに「御供物料」、花の代わりに「御花料」となりますが、基本的にどちらの場合も使える「御仏前」が便利かと思います。
まとめ
お彼岸ののし紙について、選び方や表書きの注意点についてみてきました。表書きの種類はたくさんありますが、意味をふまえて整理すると頭に入りやすくなるのではないでしょうか?ここで、今回の内容をまとめてみました。
☑のし紙の選び方
1.結び切り
2.水引の色は地域によって異なる
関東は黒白、関西は黄白(例外もあり)
☑のし紙 表書きの種類
御供え物には「御供」「お供物」
※忌明け前は「御霊前」、忌明け後は「御仏前」
☑のし袋 表書きの種類
お参りに持参:「御仏前」「御供物料」「御花料」
お寺さんへの読経の謝礼:「御布施」「御車代」
一般的には、上記のようになります。ただ、家やお寺などによって特色があるので、あらかじめ確認をするのがおすすめです。正しいマナーを身につけて、気持ち良く大切なお彼岸を過ごしましょう。
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