旅館に泊まる時に、心付け(チップ)を渡すことは実際は少ないと思います。ただ、どうしても迷惑をかけてしまったりする場合（家族に小さな子どもがいる、介護が必要な親がいる等）には、渡したほうがいいのかな？と迷ってしまいますよね。
今回は、そんな時に気になる旅館のチップについて、金額の相場や渡すタイミング、渡し方など基本的なマナーについてまとめています。これだけ押さえれば、心付けのお悩みはスッキリするのではと思います♪
心付け（チップ）とは？
まずは、そもそも心付けとは何なのでしょうか？
『 世話になる人に感謝の気持ちを示すために与える金銭や品物。祝儀。チップ。「使用人に心付けを渡す」』～デジタル大辞泉～
心付けの意味の説明にチップとあるので、日本の旅館に渡す際においては同義ですね。日本では感謝の気持ちを示すためのものなので、当然ながらいっさい要求されることはありません。
旅館の料金には、もともと「サービス料」が含まれていますので、本来なら心付けは払う必要がないものです。
ちなみに、アメリカなど海外の多くの国は、チップは従業員の給料の一部といった意味合いなので、渡さないといけないものだったりします。チップを払わないと要求されたりしますので、文化によって考え方はさまざまですね。
旅館の心付け どんな場合に渡すの？
宿泊費にサービス料が含まれているため、基本的には心付けを渡す必要はありませんが、渡す方はどんな場合に渡しているのでしょうか。
それは「サービス料以上の要望をお願いする時」です。具体的には、次のようなケースです。
| ・仲居さんの手を借りないと移動が満足にできない（怪我などで） ・子どもがおねしょをして、布団を汚してしまった ・子どもが部屋の物（障子など）を壊してしまった ・お年寄りのケア |
プラスアルファの要望を聞いてもらう場合には、心付けを渡すのも良いですね。これ以外にもいろんなケースがあるかと思いますが、渡すかどうか迷ったくらいだと渡さなくてもよい、といった認識で適当ではないかと感じます。
「迷惑をかけてしまいそう」「無理を聞いてもらった」と心から思ったなら、その時は、感謝の気持ちを込めて渡しましょう。
旅館の心付け 金額の相場と渡し方（タイミング・封筒）
いざ、渡すとなれば大切なのが金額と渡し方です。この2点さえ押さえておけば、スマートに渡すことができます。
心付けの相場： 2,000円、3,000円
おそらく最も多いのが、2,000円あるいは3,000円程だと思います。一般的に、心付けは宿泊代の1割～2割と言われています。仲居さんもこれくらいだと、気持ち的にも受け取りやすいのではないでしょうか。奮発しても5,000円くらいで押さえておくのが良いかと思います。
渡す際は、もちろん紙幣のみです。宿泊代の1割分を計算して紙幣＋小銭で渡すのは控えましょう。
誰に渡す？
仲居さんです。実際に無理を聞いてもらってサービスをしてくれる仲居さんにお渡しする
のが適切です。ただ、例外として、小さな旅館で女将さんやご主人に何かお願いするよう
なことがあるなら、女将さん・ご主人にお渡しする場合もあります。
いつ、どのように渡す？
仲居さんに渡すタイミングは、部屋に案内されて旅館の説明をしてくださる時です。「色々とお手数をおかけすることと思いますが、よろしくお願いします」と渡します。ご迷惑をかけてしまう前に、速めに渡すのがスマートです。
渡し方ですが、ポチ袋や封筒などにお金を入れて渡すのが普通です。やはり、紙幣をそのまま裸で渡すのは控えたいところです。もしも何も袋がないという場合でも、ティッシュに包むなどして渡すのがよいかと思います。
まとめ
旅館の心付け（チップ）について、気になる点をまとめてみました。今回の内容を要約をしたものがこちらです。
| ・心付けは、基本的に不要（サービス料以上の要望をお願いする場合には払うのもあり） ・心付けの金額の相場は、2,000円または3,000円。ポチ袋等に入れて渡す。 ・仲居さんに渡すのが基本（サービス料以上のお願いをする方に渡す） ・渡すタイミングは最初。部屋で旅館の案内をしてくださる時が適切。 |
これらのことを踏まえれば、旅館での心づけ（チップ）についてのマナーはばっちりです。悩みを解決して、楽しい時間を過ごしてくださいね。
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