手紙・案内状に役立つ頭語・結語の組み合わせ一覧|拝啓・敬具・かしこ等の正しい使い方

手紙・ハガキのマナー

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拝啓・敬具など言葉は知っていても、いざ手紙や案内状で使おうと思うと、正しく使えているのかちょっと不安になることありませんか?私自身、何となくしかわかっておらず手紙を書く際に悩んだことがあります・・・プライベートに、ビジネス関係にと手紙を送る機会は何度かあるも、早めに確認しておくのにこしたことはありません。

もうそんな悩みで困らないように、一覧表にまとめてみました。手紙・案内状の書き出しと結びの言葉は1セットになっています。拝啓には敬具、というように組み合わせが決まっているので、整理することでぐっとわかりやすくなりますよ。ぜひ、確認してみてください(^0_0^)

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手紙でよく使う頭語・結語とは?

手紙の最初に挨拶として使う言葉「拝啓」「前略」などを頭語、手紙の最後の挨拶として使う言葉「敬具」「草々」などを結語と言います。手紙の最初と最後に使うので、位置は間違えることはないですが、基本的な意味や注意点について簡単に確認しておきたいと思います。

頭語・結語の意味について、「拝啓」と「敬具」を例に簡単に表したものがこちらです。

拝啓・・・頭を下げて(拝んで)申し上げます

敬具・・・敬って申し上げました

「拝」と「敬」の漢字に着目すると、意味がすぐに連想できます。頭語・結語はこれ以外にもたくさんありますが、おおよそ上記の意味と考えて問題ないです。
頭語・結語どちらも礼儀正しいお手紙・案内状には不可欠な言葉。始まりと締めの挨拶が決まっていると、ぐっと印象が変わるので、組み合わせを間違えずに正しく使っていきたいところですね。

 

☑頭語・結語を使わないほうが良い場合

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暑中見舞い、寒中見舞い、年賀状といった季節の挨拶、お見舞い、弔事の手紙等には、頭語・結語は不要です。丁寧な手紙でも使ってはいけないケースがあるので、注意が必要です。

 

また、親しい相手への手紙では頭語・結語を書かないほうが良いかと思います。場合によりますが、多くの場合、堅すぎてよそよそしい印象を与えてしまいます。親しい関係性の場合は、拝啓・敬具などは省略して、時候の挨拶/安否の挨拶から始めるほうが、より気持ちが伝わることが多いです。

頭語・結語の組み合わせ 一覧表

では、ここからは頭語・結語の組み合わせを確認していきましょう。目上の人やあらたまった相手など先方との関係性、また手紙の内容等によって、適切な言葉を選ぶことが大切になってきます。

相手との関係性(目上/一般)、急ぎの場合、前文を省略する場合、返信の場合、再信の場合、初めて手紙を出す場合、と種類ごとに分かれています。

頭語結語
一般的な間柄拝啓、拝呈、啓上
一筆申し上げます
敬具、敬白、かしこ(女性のみ)
目上の方、お客様等へ謹啓、恭啓、謹呈、
謹んで申し上げます
謹言、謹白、再拝、
かしこ(女性のみ)
急ぎの場合急啓、急呈、急白、
とり急ぎ申し上げます
草々、早々、敬具、
かしこ(女性のみ)
前文を省略する場合前略、冠省、
前文お許しください
前文ごめんください
前文失礼致します
草々、早々、不一、
かしこ(女性のみ)
返信の場合拝復、謹復、
お手紙拝見いたしました
お手紙ありがとうございます
敬具、拝答、かしこ(女性のみ)
再信の場合再啓、再呈、追啓
重ねて申し上げます
敬具、敬白、かしこ(女性のみ)
初めて手紙を出す場合拝啓、拝呈、
初めてお手紙差し上げます
敬具、謹言、かしこ(女性のみ)

☑かしこを使う時の注意点と意味・由来について

 

頭語・結語の組み合わせ表の中でもとくに目立つのが、「かしこ」という言葉ではないでしょうか。何と言っても、全ての場合に使えるたいへん便利な結語なのですから。ここでは、そんな気になる「かしこ」の補足を少しだけ。

まず、使い方の注意点が2つあります。こちらです。

  • 女性のみが使用できる
  • ビジネス文書では使用不可

とてもやわらかい表現で好感を持つ言葉なのですが、基本的にビジネス文書では使用しないことになっています。女性的な柔らかい表現が、あまり仕事っぽくないから?でしょうか。個人的には、幅広いケースで使われたらいいのになと少し思いますが。

歌を詠む平安貴族のイラスト(女性)

「かしこ」の意味はこのようになっています。

1 女性が手紙の終わりに添えるあいさつの語。かしく。

2 恐れ多いこと。もったいないこと。

デジタル大辞泉~

2の意味が、相手への敬意を表していますね。

 

「かしこ」は、古語「かしこし」が由来の言葉で、「かしこまる」も同源とされています。現代で「かしこい(賢い)」といえば、利口・頭が良いといった意味ですが、古語「かしこし」は自然や精霊への「恐ろしい」という畏怖の念を表す言葉でした。これが転じて、現代では「恐れ多い」という意味になったようです。

はるか昔は男性・女性どちらも使う言葉でしたが、近世以後は、女性のみが使用するようになりました。

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まとめ

手紙・案内状で使われる特別な表現 頭語・結語について見てきました。すこし、ややこしいですが、組み合わせが決まっているので、書く度に確認して間違えずに使っていきたいところです。

LINEやSNSのコミニュケーションが増えた現代だからこそ、時間をかけてお手紙を出すことの意味は、間違いなく高まってきていると思います。もし自分がお手紙を頂いたら・・・と想像しただけで嬉しいですよね。プライベート・ビジネス問わず、正しい手紙の書き方を実践し、より良い関係を築いていきたいものですね。

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