かわぐちかいじ 空母いぶき 3巻のネタバレ感想 自衛隊VS中国軍

2016年1月29日に発売された漫画 かわぐちかいじ『空母いぶき』第3巻ですが、今作もあっという間に読み終えてしまいました!
その熱冷めやらぬまま、感想を書いていきたいと思います。思いっきりネタばれの内容なので、その点ご注意ください。

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空母いぶきとは?1、2巻のあらすじ

3巻の感想の前にざっと今までの1、2巻のストーリーについてふれておきたいと思います。

20XX年、尖閣諸島沖で海上自衛隊と中国海軍が衝突か!?と緊迫した状況になるも、戦闘は回避された。しかし、危機感を募らせた日本政府は、最新鋭戦闘機を搭載した空母「いぶき」を就役し、新艦隊編成へと動いた。いぶきの艦長は、空自出身の秋津。潜水艦、イージス艦、最新鋭機搭載の護衛艦等から成る新空母艦隊が、戦場へと向かうことになった。
その翌年、中国軍は尖閣諸島へ上陸に動いた!島民全員が制圧されて、そこにあった陸自駐屯地も占領下に置かれてしまう。「いぶき」第5護衛隊群は、現場海域に急行しようとするも、途中に立ちふさがったのは中国海軍潜水艦だった!

大まかなストーリーはこのような感じです。そうです、この漫画はあまりにタイムリーな
題材なのです!あまり例のない新しい軍事エンターテイメントとして大人気になっています。作者のかわぐちかいじさんと言えば、『ジパング』『沈黙の艦隊』など戦争を題材にした漫画を書いていますが、舞台が現在という点で、今作は大きな違いがあります。
軍事評論家、軍事アナリストなどの専門家は、『空母いぶき』の「○○が現実的ではない」など、艦隊や兵器の細部について意見を言ったりしてるようですが、そういった細かな点は置いておいて、しっかりと浸りたいと思える作品です。

空母いぶき 3巻のネタバレ感想

3巻で物語は大きく動き出します。ついに、自衛隊機が中国機を撃墜します。
それを受けての垂水首相など政府の対応、撃墜のニュースを知った一般人が「戦争反対」とデモを始めたり、憲法9条の解釈の話が出てきたりと、戦争が起こってしまった場合はこんな感じになるのだろうかといろいろ想像しました。
第一報を聞いた東京にいる一般の人々は、「東京が狙われるから早く逃げよう」「家族を疎開させないと」などパニック的に描かれているのが印象に残りました。とはいえ、政府や街の人の描写はページ数にしたら、ごくわずか。
3巻のメインは、空戦です。
中国機を1機撃墜したのは序章で、その後さらに第二次攻撃隊の殲20(10機)がいぶきに接近してきました。これに対抗するため、艦載機F35JBを5機発艦し迎撃を試みました。
この戦闘での中国の狙いは実力が未知数であるF35JBの性能を試すことだった。F35JBは殲20を何とか4機撃墜することに成功するが、残りの6機がF35JBめがけて一斉にミサイルを発射!必死に回避しようとものすごい速度で急降下し海面すれすれで急旋回を試みる。Gの激痛に耐えるパイロット、コックピットにある妻と子どもの写真、避けれるのか、耐えれるのか、150億円もするF35JBから離脱は考えられない、しかしGに耐えれるのか・・・!?   間一髪のところでパイロットは脱出に成功する。(戦闘機は撃墜される)
何とか空戦を終えるも、これから厳しい戦いになることが予想される、そんな内容でした。
戦闘が始まったシーンでとくに印象に残っているのが、パイロットが何度も迷うことです。
ミサイルを撃つべきかどうか、生きるか死ぬかの瀬戸際で迷わざるを得ない条件で任務についている状況が表れていると思いました。
よく言われることですが、国際法的な軍隊の行動の考え方は「ネガティブリスト」方式で、行ってはいけない行動を決めておき、それ以外は実行してよいことになっていて、一方自衛隊は「ポジティブリスト」方式で、基本的にはやってもいいことだけ決められていると。このルールに則って戦うことがどういうことなのか、読んでいるとしっかりと伝わってきます。
空戦のシーンは長いのですが、とても読み進めるとあっという間で、緊迫感に溢れていました。一気に作品の世界に吸い込まれ、すごいスピードでページをめくってしまうのですが、テーマが現実的なだけに純粋に面白いという部分と、考えさせられる部分と、その両方があります。
この漫画が予言のようにならなければいいと思います。戦争を描いた小説や漫画は好きでよく読み、それぞれにいろんな感想を抱きますが、どれもに共通する読後感として、今生きられていることの有り難さ・平和の尊さです。重たい作品でありますが、エンターテイメントとしても間違いないですしおすすめの一冊です。
最後に「空母いぶき」3巻で特に印象に残った台詞を。

『「迷ったら射て」つまり・・・ 「1機も失うな」という指示だ!』
『「1機も失うな」ということは、「1人も失いたくはない」ということだ!!』

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